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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 65

『真由ちゃんへ。
これからあなたには生徒の枠でメイドとして働いてもらうわ。ただ、あなたをそのリーダー・・・つまり『生徒長』に任命するわ。
今後増えていく可能性のある生徒メイド達を束ねてちょうだい。あなたの隣りに居る静香ちゃんもあなたに従ってもらうわ。
ただし、生徒長と言っても長職の中では位は一番下。あなたの上司には教師長である美咲ちゃん、メイド長の加奈ちゃん、そして私やコタちゃんが居るわ。
いいわね?上司の命令は絶対よ?また、目上の人には「様」をつけること。じゃあ、よろしくね。』


生徒会長であった真由は留美から生徒長の職にあてられた。今後加奈をはじめ、他の生徒枠のメイド達は彼女の命令に従うこととなる。


一方静香にも同様に手紙が渡されていた。


『静香ちゃんへ。
あなたは真由ちゃんと一緒に生徒枠でのメイドになってもらうわ。ただし、その枠の長である「生徒長」の真由ちゃん、彼女の命令には従ってもらうわよ?』

この文章から始まっている手紙。以下は上司には様をつけ従うこと。慣れない仕事だが頑張ってほしい、などが書かれていた。



「読み終わった?」

美咲が二人の様子を見ながら声をかける。

「あ、はい。藤宮先生。」

「・・・(コクリ)」

手紙をしまいつつ返事をする二人。

しかし

「・・・『藤宮先生』・・・私たちは狐太郎様に仕えるメイドよ?先生はやめて。美咲と呼んでちょうだい?」

屋敷でも先生と呼ばれるのに違和感を感じたのか、名前で呼ぶように言う美咲。

「あ・・・わかりました。えっと・・・美咲さん。」

そういって笑顔を見せる真由。

が、例によって

「・・・美咲・・・『さん』・・・もう一度手紙を読み直す必要があるようね?」

有無を言わさないような冷たい声で話す美咲。厳しい彼女は見たことがあっても、ここまで冷たい彼女を見たことがない真由はビックリして

「え?! あ、え?!・・・あ!ご、ごめんなさい!!美咲様!!」

「・・・『ごめんなさい』・・・私とあなたの関係は?」

友達同士のような謝り方に更に怒る美咲。

「ひぃ!!えっと、も、申し訳ございませんでした!!美咲様ぁ!!」

「申し訳ありませんでした・・・!」

必死に謝る真由。静香も美咲の怒気に押されたのか声に出して謝りだす。

「・・・まぁ、良いでしょう。では、これからよろしくお願いしますね?」

何とか納得した様子の美咲。その後、普段は見せない優しい頬笑みで二人を迎え入れる。

美咲の「飴と鞭」と言える行動に真由たちは改めて上下関係を確認する。


「・・・さて、では注意事項をいいますね?一度しか言いませんから聞き逃さないように。」

美咲は加奈同様注意事項の確認を始めた・・・




加奈が注意事項を述べた丁度その後、美咲達が加奈の部屋に訪れた。どうやら美咲の方も確認を終えて加奈の部屋を訪れたようだ。

「失礼します。加奈様、二人を連れてまいりました。加奈様の方の確認はお済みになられたでしょうか?」

真由、静香、亜紀、千恵の4人は驚いた顔で美咲を見つめている。普段学校で厳しい美咲が加奈に恭しい態度で接しているからだ。このような彼女を見たことが無いのである。

「ええ、美咲さんの方も終わったみたいですね。では改めて・・・亜紀さん?千恵さん?あなた達の上司である美咲さんです。」

加奈の方から改めて紹介される美咲。どうやら早速加奈に教育されたのであろう、亜紀、千恵の二人は慌てて背筋を伸ばして

「「よ、よろしくお願いします!!」」

美咲に揃って頭を下げる。

「はい、よろしくお願いしますね?・・・じゃあ私の方も。真由ちゃん、静香ちゃん。私たちメイドのトップ、加奈様よ?」

亜紀、千恵の挨拶を優しい笑顔で受けた美咲は二人に加奈を改めて紹介する。どうやら彼女は学校と屋敷でいろいろ区別しているようで、屋敷では笑顔もそれなりに見せている。

真由、静香の二人は

「よ、よ、よろしくお願いします!!」

「・・・よろしくお願いします。」

メイド長である加奈に緊張した様子の真由はオドオドと挨拶を済ませ、静香は相変わらず俯いて小声で挨拶をする。

しかし静香のその挨拶に美咲は慌てて

「し、静香ちゃん!!加奈様の目を見て挨拶をしなさい! も、申し訳ありません、加奈様!!」

普段礼儀には厳しい加奈。それゆえ静香の俯いたままの挨拶を慌てて訂正させる。

すると加奈も

「・・・そうですね。静香さん、もう一度お願いします。」

そう言って静香が顔を上げるのを待つ。

すると静香はゆっくりと顔を上げて

「・・・よ、よろしくお願いします。」

今度はきちんと加奈の目を見て挨拶を済ませる。

その目は泳いでおり、顔も赤く染まっている。どうやら静香は恥ずかしがりのようだ。

加奈はその様子を見るといつものニコニコとした顔に戻り

「はい。よろしくお願いします。それと真由さん?さっきのような注意は美咲さんじゃなくてあなたからしなさい?あなたが生徒長なんだから。」

「えっ? あ、あわわ!申し訳ありません!!」

生徒長の自覚が足りないと指摘された真由は慌てて加奈に頭を下げる。

「いえ、これから気をつけてくださいね? ・・・では、美咲さん?」

「はい、加奈様。4人とも、そこに並んでちょうだい?」

あらかじめ決めていたのであろうか、加奈と美咲はアイコンタクトを取ると分担して行動していく。

美咲は4人を一列に並ばせ、加奈はメジャーを取ってくる。

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