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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 50

「・・・美咲さん、前にも言いましたわよね?・・・いつまで寝ているつもりですか?」

「ひ、ひぃぃ!!も、申し訳ございません!!」

怯えて頭をしきりに下げる美咲。

「・・・とにかく、準備が整いましたら食堂にいらしてください。」

そう言うと加奈は真顔のまま部屋を後にした。

「あ、あわわわわっ!!い、急がないと!!」

部屋にはひどく焦った様子の美咲が残された。




食堂に美咲が到着すると、そこには朝の母乳を搾り終えた加奈が居た。美咲や留美はそこまで頻繁に搾らなくてもいいが、加奈の場合はそうはいかない。

美咲が来たことに気がついた加奈は「では、行きましょうか。」の声と共に美咲と二人で狐太郎の部屋へと向かった。


部屋の前には留美が待ち構えていた。

「あら、二人とも。コタちゃんに会いに?」

「はい。留美様もですか?」

「ええ。せっかくだし、3人で行きましょうか。美咲ちゃんの入室許可も下りたようだし。」

元々仲の良い3人は喧嘩すること無く一緒に入室することにする。


その際

「おや?・・・留美様。この香りは・・・」

「あら、加奈ちゃん分かる?香水をつけてみたの。コタちゃんが気にいると良いんだけど・・・」

微かな花の香りに気づいた加奈。留美は今朝、香水をつけてきたようだ。


「じゃあ・・・いくわよ? (コンコン)・・・コタちゃ〜ん?朝よ〜・・・」

そういって留美を先頭に部屋に入る3人。3人とも狐太郎がまだ寝ているといけないので音をたてないように入っていく。

そして、狐太郎の枕元に 留美、加奈、美咲の順で到着すると

「「「はぁぁ〜〜・・・」」」

狐太郎の寝顔を見てそれぞれうっとりとする3人。

その顔はまるで天使のようで、暖かな布団に包まれて心地よさそうである。

3人は肩を並べてこの顔をじっと見つめる・・・


すると、人の気配を感じたのだろうか

「・・・ん、んん〜・・・?」

狐太郎が目を覚ました。

「ふふっ、コタちゃんおはよう。今朝も可愛いわね・・・」

「ご主人様、おはようございます。良く眠れたでしょうか?」

「狐太郎様、おはようございます。今日も良い天気でございますよ。」

3人はそれぞれ狐太郎に挨拶をする。

しかし狐太郎は

「・・・ふぅぇ〜?・・・く、ふぁ〜・・・」

やはりいつものように寝ぼけているようである。

さて、ここからが3人にとって勝負である。

朝起きた狐太郎は寝ぼけて自分が心を許した人に抱きつき、甘える癖がある。

つまり、ここで選ばれた者が朝一番に狐太郎を可愛がることが出来るのだ。

そして狐太郎はゆっくりと3人の方へ向き・・・

「・・・ふぁ・・・えへへ〜・・・お姉ちゃぁ〜ん♪」

どうやら今日は留美の日のようだ。

「あらあら・・・コタちゃんったら。ふふふっ、可愛いわ・・・」

そういって頭を撫でる留美。他の二人は少し悔しそうだが、狐太郎の幸せそうな顔が見られてまあ良しとする。

すると

「・・・ん? すんすん・・・お姉ちゃん・・・この香り・・・」

「あら、気がついた?香水をつけてみたの。コタちゃん、どうかしら?」

狐太郎が気にいるか少し心配な留美は狐太郎に直接尋ねる。

しかし

「うぅ〜・・・お姉ちゃんの・・・お姉ちゃんの匂いが消えちゃってる・・・」

そういって悲しそうな顔をする狐太郎。どうやら人狐であり鼻が効く狐太郎は留美や加奈、美咲に抱きつきながら、その匂いを嗅いで安心しているところもあるらしい。

しかし今朝留美は香水をつけてきたので自分の匂いが消えてしまっているようだ。

「えっ?!ちょ、こ、コタちゃん?!」

すると狐太郎はモゾモゾと動いて留美の抱擁から抜け出し

「・・・加奈ぁ〜」

今度は加奈に抱きついた。

そして

「・・・すんすん・・・ 今日の加奈、甘い匂いがする・・・」

そういって加奈の胸に顔をうずめて

「・・・ゴロゴロ・・・」

じゃれつく狐太郎。どうやら留美の香水は、肝心の留美の匂いが感じられないという理由で気にいらなかったようだ。

それに対して加奈はというと

「ああ・・・それはきっと今朝おっぱいを搾ったからですわ・・・」

「そうなんだ・・・すんすん・・・はふぅ♪」

大好きな加奈とその母乳の匂いに包まれ、大好きな加奈に抱いてもらっている今、狐太郎の顔は完全に緩んでいた。


「・・・美咲ちゃん。」

「はい、留美様。」

「私は一刻も早くシャワーを浴びて香水を落としてくるわ。その間、朝食の準備をお願いね。今日はコタちゃんが加奈ちゃんを選んだから。」

「わかりました。あ、でも・・・」

「?  どうかしたの?」

「はい・・・いなり寿司はいかがいたしましょう・・・」

「!! そ、そうだったわね・・・困ったわ・・・」

そう、狐太郎の好きないなり寿司であるが、狐太郎は加奈が作ったものを一番好んでいる。しかし加奈は今狐太郎を可愛がるのに夢中だ。

「・・・とりあえず、いなり寿司以外のものを作っておいて頂戴。私はシャワーから戻ったら加奈ちゃんをなんとか説得するから。」

「え?その間加奈様は・・・」

「どうせ動かないわ。だって・・・」

そういって加奈の方を見る留美。つられて美咲も見る。

そこには

「はふぅ・・・ご主人しゃまぁ〜・・・ふふふっ♪」

狐太郎同様完全に緩みきった顔で狐太郎の頭を撫でる加奈が居た。

「・・・なるほど。では、私は・・・」

その様子をみて納得したのか、美咲は退室する。

「・・・さて、私も。」

そういって留美もシャワーを浴びに向かう。

残された加奈と狐太郎は二人が部屋を出たことも気づかないままじゃれあっていた。




その後、なんとか朝食を終えた一行。

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