先祖がえり 36
(ふ・・・深い・・・)
そこには自分でも驚くほど深い谷間が存在していた。
「どうですか?きちんと胸の位置を調えておいてくださいね?ご主人様の前に出るんですから・・・」
「は、はい。わかりました。」
そう言って首を縦に振る美咲。その動きに合わせてその成長した胸も「ぷるんっ」と揺れる。
「・・・ところで、美咲さんの胸はものすごく弾力があるんですね。」
「え、そうなのですか?自分のものしか知らないので・・・」
さっき胸の位置を調えた時に思ったのだろう。加奈が美咲の胸の感触について話しかける。
「ええ。とってもプニプニで、揉みごたえがありました♪」
楽しそうに感想を言う加奈。それに対して
「あの・・・加奈様のお胸は・・・どうなのですか?」
当然の疑問を投げかける。すると加奈は艶のある笑みを浮かべ
「ふふふっ・・・触りますか?」
と、美咲のものより二回りほど大きな胸を差しだす。
「い、良いんですか?」
「ええ・・・どうぞ?あなたもこのぐらいの大きさになるかも知れないのだから・・・」
そう言ってまた一歩踏み出す加奈。そのたびに加奈の柔らかな胸は「ふにゅにゅん」と揺れている。
「で、では・・・失礼します・・・」
美咲はそう言うと
―――――プニュン
「ひゃう!・・・ふふっ・・・どうですか?私のおっぱいは・・・」
(な、なんて柔らかさなの?!気持ちいい・・・)
加奈の胸のあまりの柔らかさに驚いた美咲はそのまま揉むペースを速める
モニュ、フニュ、フニュニュン♪
と、そこで
「あうっ!はうっ!ふぅぅん!!ちょ、ちょっと美咲さん。これ以上はダメです。このおっぱいはご主人様のものですから。」
そういって一歩下がる加奈。美咲はそこで加奈の胸に夢中になっていたことに気がつき
「あ、も、申し訳ございません。」
と頭を下げ謝罪する。その拍子に目線が下がった美咲は
「あ・・・加奈様の・・・」
「え?あらあら・・・」
加奈の胸部をみた美咲。その胸はしっとりと濡れている。
「か、加奈様・・・これは・・・」
「ええ・・・あなたも出るでしょう?おっぱいよ・・・もちろん、ご主人様のね・・・」
そう言うと加奈は
「さあ、こうしちゃいられないわ。私は先に食堂に行ってますから、美咲さんは自分の部屋を整え次第食堂に来て下さい。」
「あ、はい!わかりました!」
こうしてメイド達の朝は始まった・・・
食堂に到着した美咲だが・・・
「え、えぇ?!加奈様?!」
加奈の姿を見て驚く美咲。それもそのはず
「あら、美咲さん。早かったですね。」
と言いながらその手は自分の巨大な胸へと向かっていて
プシュ〜〜〜〜〜・・・シュワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・
と、ボウルの中へ母乳を搾っている。
「え、ええ・・・ってそれより何をなさっているんですか?!」
「え?ああ。これですか?見ての通り、おっぱいを搾っているんですよ♪」
「な、なんで・・・」
「ああ、美咲さんは知らなかったのね。私ものすご〜くおっぱいが出やすいの。だからこうして毎日搾らないと溢れちゃうのよ。」
「そ、そうなんですか・・・」
それにしてもよく出る。早くもボウルがいっぱいになっている。
「・・・ふぅ。こんなものでいいかしら。では美咲さん。あなたは朝の食事を作っていてください。私はご主人様を起こしてきますので。いいですか?『ご主人様に食べていただく』・・・これを忘れないでくださいね?」
加奈は美咲に今朝の朝食を任せる。美咲の実力も同時にはかろうと思っているのだろう。もし至らないところがあればそこを重点的に教えるつもりだろうか。
「は、はい。かしこまりました。」
「あ、いなり寿司は私が作っておいたので、あなたはその他の食事をお願いしますね。あと、私がなかなか戻って来ない時は美咲さんの部屋で待機をしていてください。それでは。」
そう言うと加奈は美咲を残して愛する狐太郎の寝ている部屋へと向かって行った。
「・・・失礼します・・・ご主人様・・・朝でございます・・・」
加奈は狐太郎を起こさないように静かに入室の挨拶を済ませる。
見ると、まだ留美は来ていないようだった。
そのまま音をたてないように気をつけながら狐太郎の枕元に近づく加奈。
そして狐太郎の顔を見ると
(はぅっ! ご、ご主人様・・・愛らしいですぅ・・・)
そこには朝一番の爽やかな空気に包まれた幸せそうな狐太郎の寝顔があった。
先ほど加奈は「狐太郎を起こす」と言っていたが、厳密にいえば起こすことはしない。狐太郎の眠りを妨げるような真似は絶対にしてはいけないのである。
つまり加奈がすることは
(あああ・・・ご主人様が目をお覚ましになるまでずっと・・・こうしてご主人様の寝顔を見ることが出来るのね・・・)
そう、狐太郎の寝顔を見守るということである。
そうして少しした後
「・・・コタちゃん、おはよ・・・あら。加奈ちゃん。今朝は早いのね。」
静かに開けられたドアから留美が入ってくる。
「ええ。留美様。・・・それより、留美様もご覧になさってください。」
「えっ?・・・あら・・・コタちゃん、今日も最高に可愛いわ・・・」
留美も加奈の隣りで狐太郎の顔を見る。二人とも優しい瞳で狐太郎を見つめている。
その視線に気がついたのか
「・・・ん、んん・・・」
どうやら目を覚ましたようだ。