先祖がえり 21
「ねえ、お姉ちゃん・・・お着替え手伝って?」
「え、ええ・・・分かったわ。その前に、ちょっと待ってね。コタちゃん。」
「う、うん。分かった。」
そういって狐太郎を待たせると
「加奈ちゃん、おいで。」
と言って加奈の手を掴みながら部屋の外へと出て行った
「どういうことなの?加奈ちゃん」
今朝とまったく同じ構図となった二人。
しかし今朝と違うのは二人の胸の大きさと、加奈の嬉しそうな顔であった。
「はい。狐太郎様に『ご主人様』と呼ばせて頂く許可を貰いました♪」
「!!! どういうこと?!」
「だって・・・ご主人様は私の大事な、大事な!だい〜〜〜じな!!ご主人様ですから♪」
「はあ・・・なるほどね。それで?」
「それで、と申しますと?」
「とぼける気?この胸よ!おっぱいよ!!」
そういって加奈の今にもはち切れんばかりの胸を指差す留美。
「ああ、これはご主人様に大きくして頂きました♪」
「!! ま、まあ・・・それはなんとなく予想していたわ。それで、何センチあるの?」
「ええ、120cmありました。」
「ひゃ、120?!そ、それじゃあ・・・」
「はい♪留美様よりも大きゅうございます♪それに・・・」
そう言うと加奈はその場でジャンプする。
ゆっさり!たぷるるるるるん!
まるでそう言っているかのような胸の揺れと同時に
プシャ、プシャ〜・・・
と母乳が溢れる。
「こぉんなに、おっぱいが出るようになりました♪」
「な、なな・・・なんてこと・・・」
「さあ、留美様?ご主人様がお待ちですよ?それでは、失礼します♪」
加奈は終始嬉しそうに去っていった。
(な、なんてこと・・・加奈ちゃんにおっぱいを抜かれてしまった・・・うぅぅ〜・・・コタちゃぁ〜ん・・・お姉ちゃんのおっぱいも大きくして欲しいよぉ〜・・・)
そう思うが、いきなりそういってもきっと狐太郎は怯えるだけである。
ここで怯えさせてしまっては一気に狐太郎が加奈の方になびくかも知れない。(と、言っても狐太郎本人は留美のことを心底愛しているためそのようなことはほぼ無いのだが・・・)
(そうね・・・ここはゆっくり時間をかけて・・・お姉ちゃん以外見えないぐらいにしてあげましょう。ふふふっ・・・コっタちゃ〜ん♪)
こうして留美は愛しの狐太郎のいる部屋に入っていった・・・
その後留美は狐太郎を着替えさせ、狐太郎を抱っこしたまま学校に向かおうとしていた。
その時
「あ、ご主人様、留美様。申し訳ありませんが、私ご主人様のお部屋の掃除をしなければいけませんので・・・これ、お弁当です。」
そう言って加奈は留美に弁当を差しだした。
「いなり寿司をたっぷり入れておきました。それと・・・お飲み物です。こちらが留美様、こっちが・・・ご、ご主人様・・・です。」
いなり寿司という単語を聞いて笑顔になる狐太郎だったが、留美は加奈の微妙な言葉遣いの違和感に気づく。
「待って、加奈ちゃん。私の飲み物はいいとして、コタちゃんの飲み物はなんなの?」
「?! そ、それは・・・」
「・・・加奈ちゃん?」
「・・・み、ミルク・・・ですぅ・・・」
「?!! だ、誰の?牛のかしら?」
「そ、そんな!牛だなんて・・・ひどいですぅ・・・」
「と、ということは・・・?!」
「は、はいぃ・・・私のおっぱいですぅ・・・///」
どうやら加奈は自分の母乳を水筒に入れて狐太郎に差し出したらしい。
「な、なに考えてるの?!加奈ちゃん、あなた母乳を水筒に入れてコタちゃんに飲ませるだなんて・・・」
「はうぅ・・・だ、だってぇ・・・おっぱい、張ってきてるし・・・ご主人様にも加奈のおっぱい飲んで頂きたくてぇ・・・」
「はあ・・・とにかく、お茶にして頂戴。さあ。」
といって水筒をつき返す留美。しかしそこへ
「・・・僕、加奈のおっぱいがいいなぁ・・・」
という狐太郎の声がかかる。
「「こ、コタちゃん?!(ご主人様?!)」」
片方は驚き、片方は喜びの声をあげる。
「コタちゃん?いいの?!」
「うん。僕、加奈のおっぱいも好きだよ?甘くて、それでいてスッキリしてて・・・」
「はあぁん!!ご主人様ぁ!!嬉しいですぅ!!」
「こ、コタちゃん・・・ね、ねぇ!お姉ちゃんのは?!」
「うん?お姉ちゃんのおっぱい?お姉ちゃんのおっぱいは甘いんだけどコクがあってトロトロしてるんだぁ・・・癖になっちゃう味だね。」
「あら、嬉しい・・・じゃなくて!お姉ちゃんのおっぱいを飲ませてあげるから!今日はお茶にしましょう!ね?!」
着替える前のことで加奈に対抗意識を燃やした留美は、自分の母乳を飲ませる代わりにお茶を持っていくことを勧める。