先祖がえり 20
改めて自分の胸を見る加奈。やはりさっきより確実に大きくなっている。
そこで
「ちょ、ちょっとお待ちくださいませ、狐太郎様。」
「え?う、うん・・・」
そういって狐太郎に見えないように部屋の隅に行くと、加奈はおもむろにメジャーを取り出して、自分の胸に巻きつける。
(うぅ〜ん・・・ひゃく・・・じゅう・・・いや、ひゃくにじゅう。120!やった!留美様より大きくなったわ!!)
先ほど狐太郎に2発も射精して貰った加奈は、さらに胸を大きくさせ、ついに留美をも抑えてこの屋敷で一番大きな胸を手に入れた。
あまりの嬉しさに跳びはねる加奈。さらに
プシャ!
(や、やだ・・・少し跳びはねただけでおっぱいが・・・)
そう。その母乳生産能力も胸のサイズの増大に比例して大きくなっていた。
(と、とにかく服を着ないと・・・うわ、もうこのブラジャーも使えないわね。仕方ない。ノーブラで行くしかないか・・・)
そうやってブラジャーを脱ぎ捨てる加奈。そして頑張ってメイド服を着てみたものの
(き、きつぅい!!なんて苦しいの?!)
元よりきつかったメイド服である。その時よりさらに大きくなり、ましてや屋敷で一番大きな胸となった彼女にそのメイド服が入るはずがない。
「ねぇ、加奈。どうしたの?」
「ふぇ?!いや、なんでもありません。さあ、狐太郎様、参りましょう。」
いきなり声をかけられ、苦しいながらもとっさになんでもないという加奈。本当は少し派手に揺れると服が破けてしまいそうなくらいパツパツである。
「ねえ加奈・・・おっぱいパツパツだよ?大丈夫?」
「ええ、大丈夫でございます。・・・狐太郎様?」
先に行こうとした加奈だが狐太郎について来る様子は無い
「あ、あの〜・・・」
「どうしましたか?」
「か、加奈・・・抱っこ・・・してくれない?」
「!!! い、いいのですか?!」
ついに自分にも狐太郎を抱きかかえることが出来る日が来るとは!あまりの嬉しさに食いつくように狐太郎に聞き返す加奈。
「う、うん・・・お願い出来る?」
「ええ、勿論でございます!!さぁ、こちらへ・・・」
そういって狐太郎を抱きかかえる加奈。
(ああ・・・こんなに近くに狐太郎様が・・・いい匂い・・・それに、フカフカですぅ・・・)
感動に酔いしれながら廊下を進む。
「ねぇ、加奈・・・」
「あ、はい!なんですか?狐太郎様・・・」
「・・・これからもお願いしたら抱っこしてくれる?」
「え?!よろしいのですか?!」
「うん・・・加奈なら・・・いいよ。耳や尻尾を触っても、抱っこもしても。」
「あああ!!嬉しゅうございます!!狐太郎様!!」
「うきゃきゃ!くぐったいよぉ!!」
思わず頬ずりをする加奈。
「でも・・・普段はお姉ちゃんに抱っこしてもらいたいから・・・お願いしたら・・・だめ?」
「いえ!!かまいません!!狐太郎様がお願いなさったら、この佐伯 加奈、命に変えても狐太郎様を優しく抱っこさせていただきます!!」
「ははは・・・ありがとう。」
「いえ。あの〜・・・それで、狐太郎様・・・」
「ん?どうしたの?」
「私からもお願いがございまして・・・」
「なに?」
「ご、ご・・・『ご主人様』と呼んでも、かまいませんか・・・?」
「ふぇ?どういうこと?」
「い、いえ・・・今まで狐太郎様のことを狐太郎様、留美様のことを留美様と呼ばせて頂きました・・・私と狐太郎様達は主従関係でございます・・・でも、私は狐太郎様のことを心よりお慕い申しておりますゆえ・・・」
「・・・?」
「で、ですから・・・もちろん留美様のこともお慕いしておりますが、狐太郎様への思いには到底及びません・・・その・・・そこで、狐太郎様だけ特別に『ご主人様』と呼ばせて頂きたいのです・・・」
「そうなんだ・・・」
「ダメ、ですか・・・?狐太郎様・・・」
「え?『ご主人様』じゃないの?」
「えっ?」
「いいよ。加奈がそう呼びたいなら。」
「・・・・?!! よ、よろしいのですか?!」
「うん。じゃあ改めて、これからもよろしくね、加奈。」
「は、はいぃ!ご主人様ぁ!!」
そういって加奈は感動して涙を流しながら、大事に大事に狐太郎を抱きかかえ、寝室へと向かった。
寝室では留美が待っていた。
「あ、コタちゃん!!お姉ちゃん寂しかったんだからね!!」
そういって狐太郎に近づく留美。
「・・・加奈」
「はい、ご主人様。」
そういって加奈は狐太郎を留美に渡すが、留美の方はそんなことより
「えぇ?『ご主人様』?」