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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 199

「いいのよ。それに・・・そんなに緊張しないでいいわ。他のみんなも・・・ああ、明日香ちゃんはしてないわね。」

「ええ、明美様。」

「あらあら・・・明日香ちゃんに様付けされるなんて・・・なんだかくすぐったいわね。」

周りの緊張など気にしない様子で二人は笑顔で話を進める。

「じゃあ・・・前みたいに様なんて無しで呼んでもいいですかね?」

「ふふふっ・・・私は構わないけど、加奈さんが怒るわよ?」

「そうですね。あはははっ。」

と、そのあたりで

「・・・あら、ごめんなさいね。じゃあ・・・改めて自己紹介をして貰えるかしら?」

話に入れずに居た周りの女性達に気を配り、明美は自己紹介を求めた。



「・・・これで全員ね。じゃあ改めて。明美です。よろしくね?」

全員の自己紹介が終わった後、明美は再度自分の名前を伝える。

自己紹介をしたせいか、皆段々緊張の糸がほぐれてきたようだ。

それを感じ取った明美は

「これからもそんなに緊張しなくていいからね?怒ったりもしないわ。」

皆に更に安心してもらえるよう話かける。

皆いくらか安心した様子で笑顔を浮かべる者もいる。


「・・・でも」

だが、次の言葉で

「・・・こーちゃんに何か悪さをしたら・・・タダじゃ済まないからね?」

部屋の空気が一瞬にして凍りついた。

明美は狐太郎の母親である。それだけ思い入れが強いのだろう。

忠告の言葉は他の誰よりも、あの加奈の言葉よりも重く響いた気がした。


「あら、ごめんなさい。そこさえ気をつけて貰えば良いからね?」

明美はそれだけ言うと、ニコッと例の優しい笑顔を見せる。

皆はそろって頭を下げた。



「・・・あ、そう言えば。」

明美との話が進み、皆緊張を完全に解いているなか、明日香が思い出したかのように話し始める。

「あら、なにかしら?」

「明美様・・・美咲様より胸が大きいのは分かりましたが、サイズは・・・」

明日香はよっぽど気になるのか、再度その話を持ち出して来た。

「ちょっと、明日香ちゃん・・・」

さすがに失礼だと思ったのか、この場に居ない加奈の代わりに真由が明日香を止めようとする。

しかし

「いいのよ、真由ちゃん。女の子だもの。他の人のおっぱいの大きさが気になって当然じゃない。」

明美はそう言うと

「えっと・・・この間測った時でいいかしら?」


明日香の質問に答えようとする。

明美の胸の大きさが気になるのは明日香だけではないようで、他の女性たちも、さっき明日香を止めた真由でさえも明美の方をジッと見つめる。

「・・・142cmよ。まあ、もう大きくなることは無いでしょうけど。」

明美の返事に息をのむ女性達。里美と明日香だけは心なしか得意気な顔をしているが。


「それで・・・明日香ちゃんは?かなり大きそうだけど・・・」

明美の言葉に待ってましたとばかりに胸を張る明日香。

「えへへっ・・・167cmですっ!」

元気よく答える明日香。さらに

「このお屋敷じゃあ留美様の次に大きいんですよ?もちろん明美様や加奈様よりもっ!」

得意気に話す明日香。


明美もそれを聞いて

「あら、すごいわね。成長期かしら?」

そう言って笑顔を見せる。

だが

「でも・・そんなこと言って大丈夫?加奈さん怒っちゃうわよ?」

明美が少し心配した様子で話しかける。

「大丈夫ですよ!今ごろ加奈様はこー君と一緒にお風呂ですから!まったく・・・ズルいですよね?」

明日香は全然気にしてない様子で話を続け、さらには加奈の陰口まで言いだす。

狐太郎のことをこー君と呼んでいる辺り、かなり油断しているようだ。


しかしその油断が身を滅ぼすことになる。



「・・・なにがズルいのでしょうか?」

明日香の後ろから声がする。

「そりゃあもちろんこー君を独占して・・・・・・」

咄嗟に答えてしまう明日香。

しかしその声には聞きおぼえがあった。



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