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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 189

「・・・どうしたのですか?今がチャンスなのでは?」


そこに居ないはずの女性が完全に怒った様子で立っていた。

「かっ、かかか・・・加奈様!!ど、どうして・・・?!」

驚きのあまり上手く喋れない明日香。

しかし加奈は不気味な笑みと共に

「それが・・・忘れものに気づいて部屋に戻って来てみたら、なんだか明日香さんが楽しそうにお話してるものでしたので。」

「そ、そんな・・・・・」

明日香は慌てて真由の方を振り向いて助けを求めようとするが

「真由さんっ!!!!」

「は、はいぃ!!!」

加奈に先手を打たれ、真由も立ちすくんで動けなくなってしまう。


そして

「・・・実に面白い話でした。何かお礼をしませんと・・・」

そう言いながら明日香に一歩ずつ近づく加奈。

「あわわわわっ!!い、いりません!!お礼なんて!!」

明日香は何とか逃げようと部屋の隅の方へ這って逃げる。

「いいえ、何としても受け取っていただかなくては・・・」

だが、加奈も立ち止まること無くゆっくり明日香を追いつめて行く。


そして

「?!  あ、あの!!加奈様!!申し訳ございません!!どうか、どうかお許しを!!」

ついに部屋の隅っこに追いつめられた明日香。

最後の抵抗とばかりに必死に謝りだす。

しかし

「・・・明日香さんにいろいろ教えるのは今日だけだと思っていましたが・・・」

「へっ?・・・まさか?!」

「ええ。これから私の気が済むまで、しっっっっっかり!!みっっっっっちり!!『メイドが何たるか』を教えて差し上げます!!」

明日香はしばらく地獄を味わうことになった。

「そ、それだけは勘弁してください!!もう私、十分理解したので!!」

「いいえ!!まだ全然分かっておられません!!今日はもう遅いので・・・明日からにしましょう。」

加奈はそれだけ言うと部屋から出て行ってしまう。

「嫌ぁ!!お、お願いします!!加奈様ぁ〜!!」

明日香の声など届くはずもなく、加奈の姿は無くなった。

真由はどうすることも出来ずに、友達の姿を同情しながら見つめていた。


それからの数日間、加奈は徹底的に明日香の指導をしていた。

その姿を見た他のメイド達も「こうはなるまい」と心に決め、里美にいたっては「うちの部隊の訓練より厳しい」と感想を漏らしていた。




「・・・ここがこーちゃんの通ってる学校?」

「はい。毎日通っていらっしゃるわけでは無いようですが・・・」

夜。学校の門の前で話す二人の女性。

「そう・・・」

「・・・いかが致しましょう?」

「・・・今度行ってみるわ。あ、もちろんついて来なくて良いわよ。一人で行くから。」

「・・・かしこまりました。」

二人はそのまま歩きだすと闇の中に消えて行った。




――――――――数日後

加奈による明日香の指導が終わってからしばらく経ったこの日。

「ねぇ、コタちゃん。今日は学校に行かない?」

朝食の後、留美は自分の胸の谷間に向かって話しかける。

すると

「・・・学校?」

スポッという感じで顔だけ出して、返事をする狐太郎。

最近は安心するのか留美の胸の間に収まっていることが多くなった。

「ええ。今日は私も学校に用事があってね、加奈ちゃんも一緒について来てくれることになってるの。でも、そうなると屋敷にコタちゃんだけになっちゃうでしょ?だから・・・」

どうやらそれが心配だったのだろう。少しでも自分の近くに狐太郎が居て欲しい留美は狐太郎も学校に行くことを提案する。

「・・・うん。いいよ。」

狐太郎は少し悩んだ後返事をすると、また留美の胸の間に顔をうずめていった。




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