先祖がえり 170
―――――――そのころ
「・・・隊長、こちらです。」
「ああ。・・・これか?」
「はい。」
屋敷の外で里美とその部下が話しあっていた。
里美の手には2本の液体の詰まった小さな瓶が渡されていた。
「・・・使い方ですが、まず隊長がこちらの瓶の中身を飲みます。」
里美は説明された瓶を見る。分かりやすいように「先」と書かれていた。
「そして、こちらの瓶の中に隊長の体液・・・汗でもなんでもかまいませんが、それを一滴でも良いので混ぜてください。」
そちらの瓶には「後」と書かれている。
「・・・それで、混ぜた後の液体を狐太郎様に?」
「はい。そうすれば薬の効果により、段々と狐太郎様はその混ぜた液体に誘われて近寄って来られるようになります。」
「なるほど・・・それで、段々と依存していく。そういうことだな?」
「はい。それから、こちらが効果を打ち消す薬です。隊長が飲まれても、狐太郎様が飲まれてもかまいません。その時点で薬の効果が消えます。」
そう言って部下は3本目の瓶を手渡す。それには「解」と書かれていた。
「わかった。・・・ん?」
その時
――――――――pppppppp♪
里美の携帯が着信を伝える。
「・・・はい。」
『あ、里美さんですか?!加奈です!今すぐご主人様のお部屋に来て下さい!』
着信は加奈からであった。
「・・・わかりました。すぐ向かいます。」
そう言うと里美は電話を切った。
そして
「・・・どうやら早速使う機会が来たようだ。」
そう言って里美は1本目の瓶を飲み干すと
「・・・ちょっとこれを持っていろ。」
「え?は、はい。」
2本目の瓶を部下に持たせ
「・・・ん・・・んんっ・・・」
いきなり胸をさらけ出したかと思うと、その胸を自ら揉み始めた。
すると
「・・・隊長・・・何を・・・あっ。」
「ふふっ・・・貸してみろ。」
驚く隊員であったが、里美の胸から母乳が滲みだしたのを見て、何がしたいのかを理解する。
そして
「・・・よし。これでいい。」
里美は2本目の瓶の中の液体に、自分の母乳を混ぜ
「・・・んんっ・・・んはぁ・・・」
さらにその液体を自分の乳首の周りに塗りだした。
その後
「・・・よし。ご苦労。下がって良い。」
「・・・あ、ハッ!」
その姿に見とれていた部下を帰すと
「・・・さて。」
里美は狐太郎の寝室へと向かった。
「集まったわね。まず、率直に言うわ。あなた達、コタちゃんにおっぱいをあげてちょうだい。」
留美は集まった女性達に説明を始めた。
「コタちゃんはさっきまで・・・ここも、ここも、ここにも傷があったわ。でも、おっぱいをあげたら傷が治ってきたの。」
「・・・つまり、どういうことですか?」
美咲がおずおずと質問する。
「つまり、コタちゃんは傷だらけになって、本能的におっぱいを求めてきたの。そして、おっぱいを貰うことで傷を早く治しているのよ・・・」
「ということは・・・ご主人様におっぱいをあげればあげるほど・・・」
「ええ。傷の治りが早くなるわ。さぁ、みんな。順番にね。」
留美の号令に一同は頷き、自分の胸を露わにする。
そして加奈、美咲、真由の順に母乳を与えていった。
「・・・さあ、次は里美ちゃん・・・あら?里美ちゃんもうすでにおっぱいが滲んでるけど・・・?」
「え?ああ、これは先ほどまで訓練をしてまして・・・それで胸が揺れたからかと・・・」
留美に指摘され慌てて嘘をつく里美。
「・・・? そう・・・まあいいわ。ほら、あなたも・・・」
だが留美は気づかないまま里美に狐太郎を抱かせる。
そして
「・・・コタちゃん?ほら、里美ちゃんのおっぱいも飲んで・・・」
留美は狐太郎の頭を撫でながらそう促す。
「うん・・・カプッ・・・」
狐太郎はそのまま里美の乳首に吸いついた。
しかし
「・・・んん?」
何か異変に気がついたのか、狐太郎はそのまましばらく動かなくなる。
(っな!!・・・お気づきになられたか・・・?!)
狐太郎の反応に慌てる里美。
だが
「・・・〜♪」
狐太郎はしばらくすると安心したのか母乳を吸い始めた。
里美もホッとした様子で
「・・・さぁ、狐太郎様?こちらも・・・」
薬の塗ってあるもう一つの乳首を近づける。
すると狐太郎はそのままそちらの乳首へ吸いついてきた。
こうして里美の考えは誰にも知られること無く成し遂げられた。