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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 169

「・・・留美様。」

それを確認した里美は留美の方を振り返った。

「ええ。この男達の処分を決めなきゃね・・・」

留美は一か所にまとめられた男たちを憎々しげに睨みつける。

「留美様、どうか厳しい処分をお願いします。私も・・・許せません。」

加奈も留美の隣りで男たちを冷徹な目で見降ろしていた。

「もちろんよ。この男達、もう二度と日の目を見ることは無いわね。・・・本社に連れていきなさい。」

「ハッ!留美様。・・・お前達、手分けしてこいつらを本社に運べ!」

「「「「ハッ!!」」」」

女性隊員達は男達全員を手分けして本社へと連行した。




「・・・多少痣は目立ちますが、単なる外傷です。特に命に別状はありません。どうやらショックで気絶されただけでしょう。」

本社の医務室にて。担当の医者から診断結果が告げられる。

「ああっ・・・良かった・・・ホントに・・・」

留美はそれを聞いて安心し、再度涙を流し始めた。

「・・・ご主人様・・・誠に申し訳ございません・・・痛かったですよね・・・」

加奈は狐太郎の方を向いてしばらく俯いていたかと思うと

「・・・里美さん。」

「はい。」

「・・・私に、武術を教えていただけませんか?」

何かを決意したように里美を見つめていた。

「・・・加奈様・・・」

「今回、私がきちんとご主人様をお守りしていればこのようなことには・・・ですから」

「それは出来ません。」

しかし里美は加奈の話を遮って断る。

「・・・なぜです?素質が無いからですか?」

「いえ、教えることは出来ますが・・・加奈様には加奈様にしか出来ないことがあるのでは?」

「・・・私にしか出来ないこと?」

何のことか分からずそのまま聞き返す。

「ええ・・・どうかその優しさで、狐太郎様を包んであげてください。」

「・・・・・」

「あなたに武術は必要ありません。御用命であれば、私が行きますので・・・」

「そう・・・ですか・・・そう、ですね。」

加奈は里美の言葉に勇気づけられたのか、少し笑顔を取り戻す。

「それでは私はこれで。念のため源之助様にこのあたり一帯の治安を良くするよう伝えておきます。」

そう言って里美は部屋を出ていく。


残された加奈と留美は狐太郎が目を覚ますまで無言で彼を見つめていた。




「・・・ん、んん・・・」

狐太郎を屋敷にうつした後。すっかり辺りが暗くなった時、彼は目を覚ました。

「コタちゃん!!良かった・・・目が覚めたのね?」

「ご主人様・・・心配しました・・・」

近くに居た留美と加奈。慌てて狐太郎のもとに近づく。

「お姉ちゃん・・・加奈・・・あうっ!」

「コタちゃん?!動かないで!!まだ痛むんでしょ?」

起き上がった狐太郎は体中の痛みに顔を歪ませる。

留美はそれを静止し、優しく抱きしめてやる。


すると

「・・・・お姉ちゃん・・・」

「・・・ん?なあに?」

「・・・おっぱい・・・頂戴?」

突然狐太郎は母乳をせがみだした。

「え?ええ・・・ほら。」

留美は突然の事に驚いたが、素直に胸の部分だけさらけ出し、狐太郎の顔に近づける。

「ありがと・・・はむぅ・・・」

狐太郎は礼をいうと留美の乳房に吸いつき

「・・・ンジュ・・・ングッ・・・」

いつもより幾分か激しく母乳を吸い始める。

(・・・どうしたのかしら・・・こんなに必死に・・・)

しばらく吸わせていたが、一向に口を離す気配が無い。

少し心配になって留美は狐太郎を覗きこむ。

近くに居た加奈も心配になったのか、反対側から覗き込んできた。

すると

「・・・? 留美様、確かここに、傷があったはずでは?」

加奈が異変に気づく。

「え?あ、そういえば・・・」

留美も覗いてみると、確かに数刻前までそこには傷があった。

だが、今やその傷跡は見られない。

そんなに早く治癒するはずが・・・

「・・・!! まさか!!」

「ど、どうされたんです?!留美様!」

留美はその原因に気がついた。


「急いで美咲ちゃんと真由ちゃん、あと里美ちゃんを呼んでちょうだい!!」




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