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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 168

「・・・だから、諦めて俺の女に・・・」

「誰がなりますか!!あなたみたいな男・・・絶対に許しません!!」

「ほう?許さないってんなら何するんだ?まさか、これだけの人数に刃向かうつもりか?」

ワハハハハハ・・・男達の嘲るような笑いがこだまする。

加奈は留美に言われた通り、出来るだけ時間を延ばしていた。


丁度その時



「・・・留美様。こちら里美です。」

『里美ちゃん?状況は?』

「・・・目標確認。狐太郎様の姿も見えました。」

『そう・・・相手は?』

「目視ですが・・・20人ほど。」

『多いわね・・・いけるかしら?』

「私を誰だと?ですが、少々時間がかかります。」

『そうね・・・どのくらいかしら。』

5分も10分もかかると加奈の方も話が尽きるだろう。

出来ればそれ以内がいいが・・・

「・・・5秒ください。」

『なっ!!・・・5秒でいいの?』

「ええ。全員捕縛でよろしいのですね?」

『えっ、ええ・・・じゃあ、終わったら連絡して。』

「わかりました。それでは・・・行きます!」




「さて・・・そろそろ話も終わり・・・なんだ?!」

リーダー格の男が周りの異変に気づく。

だが、気づくのが遅すぎた。

「ガァッ!!」

「グアッ!」

「な、なんだっ!!」

「ウアァ!!」

次々と倒れていく男たち。

そして

「おい、どうなって・・・ウガァッ!!」

最後に残った男も倒れる。


「・・・作戦終了。」

『・・・丁度5秒・・・』

報告を受けた留美は里美のあまりの実力に言葉を失っていた。

『・・・続けて命令を出すわ。今から私がそっちに行くから、現場およびコタちゃん加奈ちゃんの安全の確保をお願い。』

「ハッ!」



「狐太郎様っ!!大丈夫ですか!!」

「ご主人様っ!!ご主人様ぁ!!」

里美と加奈は地面に倒れた狐太郎に駆け寄る。

しかし

「・・・・・・」

狐太郎は返事をしない。

「そんな・・・ご主人様っ!!目を、目を覚まして下さい!!!」

慌てた加奈は狐太郎を揺さぶる。

「加奈様っ!!お止めください!!見たところ気絶なさっているだけです。安静に。」

「・・・命に別状はないんですか?」

「ええ・・・素人目ですが。今から留美様がこちらに来られます。それまでこの場の安全の確保が命じられておりますので・・・」

そういうと里美は周りの男たちを一か所にまとめていく。

「・・・加奈様、狐太郎様に手をあげた男はどいつですか?」

「・・・その男です。」

加奈は狐太郎を抱き上げながら一人の男に指をさす。

里美は気絶したままのその男の方に近づき

「・・・貴様だけは絶対に許さない。絶対にだ。・・・覚えておけ。」

直視しただけですくみ上がりそうな鋭い目できつくきつく睨みつけていた。



「里美ちゃん!!コタちゃんはどこに?!」

数分後、留美は里美の部下を数人連れて現れた。

「あちらです。加奈様のところに・・・」

「ああっ・・・コタちゃん・・・ごめんね、痛かったね・・・」

留美は狐太郎のもとに駆け寄り、涙を振りきることが出来ないまま狐太郎を抱きしめた。

狐太郎の身体にはところどころ傷があり、痣になっていた。

「留美様・・・申し訳ございません・・・私が、私が・・・」

加奈は責任を感じているのか、留美に向かって頭を下げ続ける。

「・・・いいのよ・・・それより、何があったの?」

留美はそれを許すと同時に、詳しい状況説明を求めた。

「はい・・・私がその男達に『俺の女になれ』と誘われて・・・狐太郎様が私を守ってくださり・・・」

「・・・そうなの・・・えらかったね、コタちゃん・・・」

留美は気絶したままの狐太郎を褒めてやる。

留美は気絶したままの狐太郎を褒めてやる。

「・・・こうしちゃいられないわ。里美ちゃん?」

「ハッ。お前達、狐太郎様を本社の医務室へ。・・・2分でお運びしろ。いいな!」

「「ハッ!!」」

留美が連れて来た隊員のうち2人が動き出す。

ちなみにここから本社の医務室までは常人ならどんなに急いでも5分かかるのだが・・・

「・・・では。」

普段里美のもとで鍛えられた隊員達は狐太郎を揺らさないまま尋常じゃないスピードで駆けだした。



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