先祖がえり 165
「・・・っしょ。そうね・・・料理にでも使うしかないわね。」
「そうですね。・・・って、ご主人様?」
その時、留美が結論を出すと同時に狐太郎がテーブルの近くに向かい
「・・・スンスン・・・」
何やら匂いを嗅いでいる。
そしてそのうちの一つに顔を近づけると
「・・・ングッ・・・ゴクッ・・・ゴキュッ・・・」
「こ、コタちゃん?」
どんどん飲み進めていく。
そして半分ぐらい飲むと
「・・・ップハ・・・美味しい♪」
口の周りを白く染めて
「・・・お姉ちゃん♪」
今度は留美に抱きついてくる。
「どうしたの?おっぱい欲しくなったの?」
狐太郎の突然の行動に驚く留美だが
「・・・・〜♪」
狐太郎は嬉しそうなので
「・・・まぁ、いいわ。みんな、申し訳ないけど、これを保存しといてちょうだい。私はコタちゃんを寝室に連れていくから。」
留美は皆に指示を出して部屋を出ようとする。
「ああ、そうだ。加奈ちゃん?」
「・・・?はい?」
その際立ち止まって加奈を呼び寄せると
「・・・後で皆のバストサイズを測るから、私の部屋に皆を集めておいて。」
「あ、はい。分かりました。」
狐太郎に聞こえないぐらいの小さい声で次の指示を出す。
どうやらもう一波乱続きそうだ。
「・・・それじゃあ発表するわね。」
狐太郎に服を着せ、部屋で寝かせた後、留美の部屋でバストサイズを測ることになった5人。
これからそのサイズが留美の口より発表される。
「・・・まずは私。143cm。+3cm。」
皆今か今かと発表を待つ。
「次に美咲ちゃん。127cm。+4cm。」
「・・・もう少しで130cm・・・」
美咲は自分の胸を励ますようにタプタプと持ちあげる。
「で、里美ちゃん。118cm。+2cm。」
「・・・意外と・・・」
周りに比べると大きくなっていないようだ。
「真由ちゃんね。113cm。+2cm。」
「むぅ・・・まだまだです・・・」
真由はまだ自分の胸の大きさに不満があるらしい。
「・・・最後に加奈ちゃん。157cm。+6cm。」
「・・・ふふっ♪」
加奈は誇るように胸を張る。
「加奈ちゃんは2回出されてるし、里美ちゃんと真由ちゃんは分け合ってたし・・・まぁこんなものね。」
留美は測定結果におおむね納得しているようだ。
「・・・? どういうことです?」
ただ、里美は留美の言っていることがどういうことか分からない様子。
「ああ、コタちゃんとエッチして、中に出してもらえばもらうほどおっぱいが大きくなるのよ。」
「・・・そうなのですか。」
里美は留美の説明に納得するが
「・・・なるほど・・・」
その目には別の思いも秘められていた。
「・・・さぁ、加奈ちゃん。発注をお願い。皆はもう寝るわよ。」
こうしてこの日は解散となった。
ただ一人を除いて・・・
『・・・はい。』
「私だ。」
『隊長!なにか御用命でしょうか。』
皆が寝静まった頃、里美は部下に電話をしていた。
「・・・実はな・・・」
『・・・つまり、狐太郎様を骨抜きにする薬を作るのですね?』
「ああ。」
『ですが・・・前に同じようなものを作って加奈様が・・・』
「そういうものではない。段々と私に依存するようになる物を作ればいい。念のため効果を打ち消す薬も頼む。」
『・・・わかりました。少しお時間を頂きますが・・・』
「どのくらいかかる?」
『・・・3日から5日は・・・』
「遅い。明日の夜までだ。」
『そんなっ!・・・わ、わかりました・・・』
電話を切った里美の眼は鋭く光っていた。