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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 153

「ねぇ・・・千恵ちゃん、ホントに行くの?」

「もちろん。話してみないとどんな人か分かんないじゃない。」

積極的な性格の千恵は他の3人を連れて里美のもとへ向かう。

そして

「・・・ここね。」

里美の部屋の前に到着した一行。

「・・・行くわよ?」

千恵の言葉に後ろの3人がゆっくりと頷く。

千恵はその反応を見ると

――――――――――コンコン

ゆっくりと部屋をノックする。

「・・・・・はい。」

扉の向こうから女性にしては低めの声が聞こえてくる。

千恵はもう一度後ろの3人を見て大きく頷くと

「・・・失礼しまーす・・・里美さん?」

静かに扉を開けて部屋の中を覗く。

「・・・あなた達か。」

里美は来訪者が誰なのか確認するとベットから腰をあげ近づいてくる。

「・・・どうしたんだ?」

「あ、あの・・・里美さん。私達毎晩集まってお話してるんだけど・・・里美さんもどう?」

千恵はおっかなびっくりといった感じで里美を誘う。

「・・・お話?なんの話だ?」

「え?そ、それは特に決まってないけど・・・」

「・・・つまり、他愛もない話というやつか。ふむ・・・」

里美はしばらく考え込む。

千恵からしたら「あ、これは無理かも・・・」と不安になる仕草だった。

だが

「・・・なるほど。丁度暇してたところだ。付き合おう。どこだ?」

意外にも里美は話に参加するという。

「え?そ、そう?あ、場所は亜紀ちゃんの部屋なんだけど・・・」

予想に反する里美の返事に戸惑いながらも場所を伝える千恵。

「そうか。なら、あまり長くは居れないが・・・行こう。」


今日のおしゃべりは面白くなりそうだった。



「・・・すまない。おじゃまする。」

里美は案内されるまま亜紀の部屋に入り、席に座る。

「さ、里美さんってこういうの嫌いって思ってたわ・・・」

亜紀は意外そうに呟く。

「そうか?それより・・・」

里美は珍しく困った顔になり

「・・・あなた達の事はなんて呼べばいい?」

そう言えば、里美はそれぞれの事を名前で呼んでいない。

事前に一応全員の名前を紹介されてはいたが、なんと呼べばいいか悩んでいたようだ。

「あ、ああ。ごめんなさい。私の事は亜紀でいいわ。」

「あ、私は千恵。」

「琴音です。よろしく。」

「・・・・・静香。」

「亜紀、千恵、琴音、静香・・・だな。分かった。」

里美は覚えたとばかりに頷いた。

「そういえば、里美さんって隊長なんでしょ?」

「ん?ああ。本社の戦闘部隊のな。それがなにか?」

「え?いや、特に・・・」

何とか千恵が話を繋ごうとするが、上手くいかない。

すると

「・・・すまない。私は話が苦手で・・・この喋り方も直らなくてな・・・」

里美が申し訳なさそうな顔になる。

「あ、大丈夫。もっと楽に話して。」

意外と話しやすい・・・のか?

千恵はもう少し里美に探りを入れる。

「そうね・・・里美さん、趣味とかあるの?」

「趣味?う〜ん・・・無いなぁ・・・ずっと訓練だったしな・・・」

「訓練?」

亜紀が里美の話から話題を引きだす。

「ああ。暇さえあれば部下達と訓練をしていた。」

「へぇ。じゃあきっと相当強いのね。」

「・・・そうだな。まず負ける気はしないな。」

里美は自信ありげに答える。

と、ここらで千恵が斬り込んだ質問をする。

「それだけ訓練してたら好きな人とかも出来ないわよね〜・・・どうなの?」

すると

「なっ?!えっ、す、好きな人か?!」

珍しく赤くなって慌てた様子を見せる里美。

「・・・あら。」

「・・・ほう。」

「・・・おやおや?」

「・・・・・これは。」

その反応を4人が見逃すわけがなかった。

「・・・里美さん。正直に言って。好きな人いるの?」

千恵がニヤニヤとしながら里美を問い詰める。

他の3人も興味津々だ。

「あうう・・・い、いる・・・」

里美の顔はどんどん赤くなっていく。どうやらこの手の話には疎いらしい。

「ほほ〜う・・・ズバリ、誰なの?」

新しいおもちゃを手に入れた子供のように楽しそうに質問する千恵。

里美はその質問に

「そ、それはいわなきゃダメか?」

もう勘弁してくれとばかりに許しを請う。

しかし

「ぜひ!!」

千恵は前のめりになって話の続きを待つ。

里美は観念して一つ息を整えた。

「・・・こ、狐太郎様だ・・・///」

モジモジと恥ずかしそうに悶える里美。

その姿に

「・・・っぷ、あはははは。」

「くふふっ、ふふふふっ。」

「あーもう・・・ふふふふふふっ。」

「・・・・・・(ニヤニヤ)」

4人は突然笑い出した。

「な、何がおかしいんだ?!」

里美はムッとして問いただす。

すると落ち着いてきた千恵が

「ああ・・・ごめんなさい。でも、意外と里美さんも女の子なんだなって思って・・・ふふふふっ。」

彼女の意外な一面を見たことに笑っていたと説明する。

「お、女の子?!」

あまり言われたこと無い表現に驚く里美。

「そうよ。顔もキリッとして素敵だし、スタイルも・・・」

そこまで言うと千恵だけでなく亜紀や静香まで参加して

「な、なんだ・・・」

里美を壁まで追いつめると

「・・・えいっ!」

飛びかかった。

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