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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 147

「はぁぁぁぁ・・・・良かったぁ・・・」

留美は狐太郎を力いっぱい抱きしめると、無事であった喜びを噛みしめる。

そして

「・・・加奈ちゃん・・・ほら、美咲ちゃんも真由ちゃんも・・・」

後ろの3人を揺すって起こす留美。

「・・・ん、んん・・・」

「ふぁ・・・ここは・・・」

「・・・んへぇ?」

加奈達はゆっくりと目を開け、起き上がる。

すると

「・・・はっ!!そうです!留美様、ご主人様は?!」

「そうでしたっ!!狐太郎様は、狐太郎様は無事なのですか?!」

「どこに、どこにいらっしゃるんですかぁ?!」

3人は慌てて留美に詰め寄る。

「ちょ、ちょっと!!落ちついて!!ほら、この通りコタちゃんなら・・・」

留美は3人を落ちつかせると、自分の胸の中で眠る狐太郎を見せる。

「・・・あうっ・・・ううっ・・・良かった・・・」

「・・・っぐす・・・し、心配しましたぁ・・・」

「良かったです・・・本当に・・・」

3人は狐太郎の姿を見るなり涙を流して無事であることを喜んだ。


「・・・さて、問題は・・・」

留美は急に厳しい顔を見せると背後を振りかえった。

加奈達も留美の思いを理解したのか、一様にそちらを睨みつける。


「・・・とりあえず、ここに居る全員を起こさないように裸にして、紐でくくりつけちゃいましょう。」

「はい。」

「かしこまりました。」

「それでは・・・」

留美は3人に指示を出して女性隊員、それからリーダー格である里美をカーテンの紐などで縛らせた。

そして自分は狐太郎をベットまで運び

「・・・ごめんね、コタちゃん。お姉ちゃん達、ちょっとお仕置きしないといけないから、ここで待っててね。」

そう言うと狐太郎をベットで寝かせた。


「・・・出来たかしら?」

「はい。」

「こちらに。」

部屋の隅っこに5人の女性が裸で縛られ固められていた。

「・・・では、この人たちの処遇を決めます。」

留美がそう言うなり

「極刑です。」

「極刑ですね。」

「許せません。」

3人は絶対に許してはならないと顔を険しくする。

「・・・では、一応この人たちの上司に聞いてみます。」

留美はそう言うと自分の服の中から携帯を取り出した。


『・・・留美か。どうした?』

源之助に電話をかける。

「・・・お爺様。何か言うことはありませんか?」

留美はトゲのある言い方で問い詰める。そのまま携帯のスピーカー機能をつけた。

『・・・何のことだ?』

「とぼけないでください!あなたの秘書の事です!!」

ついに堪忍袋の緒が切れた留美は声を荒げる。

後ろの加奈達も電話から聞こえる源之助の声に怒りをあらわしていた。

『・・・まさか、里美が・・・?』

「・・・ええ。襲撃してきました。」

『・・・思いの外早く動いたんだな。』

「・・・!!」

源之助の言葉に驚く留美。

まさか知っていてやらせたというのか。

「ど、どういうことですか?!知っていたんですか?!」

許せない。狐太郎にこんなひどいことをして・・・

留美は怒りに任せて源之助を問い詰める。

『ああ。なにせそうなるよう仕向けたのは私だからな。』

「・・・んなっ!!」

絶句する留美。

加奈達も怒りを通り越して呆れ顔だ。

「な、なぜですっ!!」

『・・・そっちの方が有益だからだ。』

「どういうことですっ!!きちんと説明してください!!」

『まあそう焦るな。落ちつけ。』

「これが落ちついていられますか!!」

どんどんヒートアップしていく留美の剣幕に

「る、留美様・・・落ちついてください。ご主人様が起きてしまいます・・・」

加奈が慌てて留美をなだめに入る。

「・・・そ、そうね・・・それで、どういうことですか?」

狐太郎の名前を出されては落ちつかざるを得ない。留美は大きく呼吸をして源之助の説明を待つ。

『・・・里美はとても優秀だ。戦闘部隊の隊長であり、頭も切れる。』

「・・・ええ。」

黒江 里美の名前を社内で知らない者はいない。彼女はそれほどの逸材である。

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