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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 138

加奈は「当たり前です」と言わんばかりに頷いていた。

「は、はい!それでは!」

琴音はそれを聞いてペコペコと頭を下げながら案内された自室へと戻って行った。



「・・・あら、みんな帰って来たのかしら。」

加奈、美咲、真由の長職の3人が部屋に戻る途中に狐太郎を抱いた留美に遭遇する。

「あ、はい。留美様、ただいま戻りました。」

美咲と真由は揃って頭を下げる。

「・・・そうだわ。真由ちゃん、コタちゃんの部屋に入りたいって言ってたわね?」

留美が思い出したかのように真由に尋ねると

「え?あ、はい!!」

真由は「許可していただけるのですか?!」と言わんばかりに大袈裟に頷く。

「ちょっと待って・・・ねぇ、コタちゃん?」

「んぇ?なに?」

留美の胸の中で丸まっていた狐太郎が頭をあげる。

「真由ちゃんがコタちゃんのお部屋に行きたいらしいんだけど・・・どうかしら?」

真由は緊張した面持ちで狐太郎の言葉を待つ。

そして

「えっ?うん、いいよ!」

えへへっと笑顔を見せながら許可を出す狐太郎。

「あ、ありがとうございますっ!狐太郎様!!」

真由は地面を割らんばかりの勢いでペコペコと頭を下げる。

「良かったわね、真由ちゃん。」

留美も嬉しそうに笑顔で真由に話しかける。


こうして真由は狐太郎の部屋に入ることが出来るようになった。




「・・・さて。」

自室に戻った加奈。

部屋に入るなり

「・・・んしょ。」

自分の胸の谷間に手を入れて

「・・・ふふっ♪」

今日狐太郎から貰った人形を取り出す。

すると

「・・・どこが良いかしら・・・」

部屋の中をキョロキョロと見回し、どこに置くか思案する。

ウロウロと歩きまわりながら実際に置いてみて、しっくりくるかを確かめていく。

そして

「・・・ここが良いわね。」

そこはベットの枕元にある小さな台。

ここなら寝起きにすぐ狐太郎そっくりのこの人形が見えるし、部屋に入ってすぐに目につく場所だ。

と言っても最近は狐太郎と一緒に寝ているので自室で寝ることは少なくなってきているが・・・

加奈はそこに人形を置くと

「・・・んへぇ〜♪」

部屋の中で一人ということもあってか、普段あまり見せない緩みきった顔で人形の頭を撫でる。

こうして加奈は食堂に集まる時間ギリギリまで人形を愛でていた。




「・・・それで琴音さんが。」

夕食の後、真由の部屋にはいつものメンバー(真由、静香、千恵、亜紀)に加えて琴音がやって来ていた。

「はい。よろしくお願いします。」

皆を前にして頭を下げる琴音。

「そ、そんな!加奈様や美咲様の前ではあれですけど・・・」

真由はそんなにかしこまらなくて良いと琴音に伝える。

「ありがとうございます。」

琴音は頭をあげてニコッと微笑んだ。

「それで・・・どう?琴音さん。屋敷の空気には慣れた?」

新しく話し相手が出来たことが嬉しいのか千恵は琴音に積極的に話しかける。

「ええ。少しずつだけど。」

千恵の問いに琴音は苦笑いを浮かべる。

「なにかあった?」

その雰囲気を怪訝に思ったのか、今度は亜紀が話しかける。

「それが・・・」

琴音が言い淀んでいると

「・・・夕食の前、自室に戻る時に、美咲様の事を『美咲さん』と・・・」

真由が代わりに話す。自分の事を「真由ちゃん」と呼んだことは特に気にしていないのか、話に出さなかった。

「あらら・・・怒られた?」

千恵も苦笑いで琴音に同情する。

だが

「・・・はい。それに・・・」

琴音の次の一言で一同は息を飲むことになる。

「・・・加奈様の事を、『加奈さん』と・・・」

「ええっ?!」

「うわぁ〜・・・」

「それは・・・」

「・・・・・やっちゃった」

亜紀、千恵、真由、静香。それぞれが琴音の言葉に驚き、眉をゆがめる。

「・・・加奈様はなんて仰ったんですか?」

真由は琴音に加奈がどんな反応をしたのか聞く。

「い・・・『今、なんと?』と・・・」

4人は「あちゃ〜」と頭を抱える。

「琴音さん、これから生活するにあたって、あの方を怒らせるような真似はしちゃダメよ?」

千恵は琴音にアドバイスをする。

「あの方は誰よりも優しいけれど、誰よりも厳しい方だから・・・」

亜紀も千恵の話に頷きながらフォローを入れる。

それを聞いて

「・・・肝に銘じておきます。」

琴音は一つ大きく頷くと

「・・・そう言えば、加奈様のお胸・・・ものすごく大きいですよね。留美様も、美咲様もですけど・・・」

別の話題に変える。

だが、胸の話には敏感な4人はそのセリフにピクっと反応する。

「え、ええ・・・そうね。」

亜紀は少しそっけない態度で返事をする。

「そ、そう言えば琴音さんもサイズ測ったのよね。いくつだったの?」

千恵の質問に4人の視線が琴音の胸に注がれる。

「え、ひ・・・100cmでした。」

琴音は自分の胸を隠すように腕を組んだ。

腕の間からは服の上からでもムニュゥと胸が歪んだのが見て取れる。

「そ、そう!琴音さんも大きいのね。」

千恵と亜紀は自分よりも数センチ下の数字だったので文字通りホッと胸を撫で下ろした。

「・・・でも、留美様も前はあんなに大きくなかったように思うんですが・・・」

琴音は留美の姿を思い浮かべながら質問する。

「ああ、それは・・・」

その理由は真由が説明する。



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