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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 136

琴音が部屋の奥に行くと同時に

「・・・ごめんね!コタちゃん!」

息も切れ切れに留美が部屋の中に駆け込んできた。

よっぽど急いでいたせいか、服の中の胸が揺れたのだろう。少し服装が乱れている。

「あ、おかえりお姉ちゃん!」

狐太郎は留美の姿を見るなり駆けだし

「・・・んしょ!」

留美に抱っこしてもらう。

「ああ、ごめんねコタちゃん。全く、お爺様ったら・・・」

どうやら源之助からの電話だったらしい。留美はしばらくブツブツと文句を言った後

「・・・ところで、お人形は?」

キョロキョロと辺りを見回す。

すると

「あ・・・お人形ならこちらに・・・」

そう言って加奈が人形を留美に見せる。

「まぁ・・・コタちゃん、上手じゃない!」

留美はその人形を見るなり、胸の中の狐太郎を再度褒める。

留美の言葉に嬉しそうに微笑む狐太郎。

だが

「・・・ところで、どうしてそのお人形を加奈ちゃんが大事そうに持ってるのかしら?」

留美にはそれが不思議でならなかった。狐太郎の事を第一に考える加奈であれば、彼の人形を奪い取ることなど考えられない。

すると

「あのね、僕が加奈にあげたんだ。」

胸の中の狐太郎がその質問に答える。

「えっ?!なっ・・・ほ、ホントなの?!加奈ちゃん?!」

留美は狐太郎の答えに驚いて加奈本人に確認をとる。

「・・・はい♪ご主人様から頂きました♪」

加奈は留美の質問に答えながら人形を嬉しそうに抱きしめている。

留美はその言葉を聞いてしばらく思案した後


「ね、ねぇ、加奈ちゃん?」

極めて優しく加奈に問いかける。

「な、なんでしょうか・・・」

普段見ない彼女の態度に警戒する加奈。

「そうね・・・コタちゃんの抱っこを今日一日・・・いえ、三日許すわ!だから・・・」

そこで加奈はピンと来た。なるほど、留美は交換条件を出して来たらしい。

しかし加奈の答えは決まっていた。

「い、いえ・・・結構です。」

そう言ってギュッと人形を抱きしめる。

すると留美は一歩近づいて

「じゃあ、五日間でどう?ねぇ?」

期間の延長を提示する。

しかし

「いやっ・・・いやです!!」

ブンブンと頭を振る加奈。どうしても渡す気が無いらしい。

それを見た留美はさらに一歩近づき

「なら一週間でどう?!おっぱいもあげ放題よ?これ以上は無理だわ!」

さらに条件をつりあげる。

だが

「いやぁ!!ご主人様、助けてください!!」

それでも渡したくない加奈は狐太郎に助けを求める。

すると


「むむむ〜・・・強情ね。じゃあ・・・へっ?ひゃうぅっ!!」

突然留美が驚きの声をあげる。

その原因は

「うぅ〜・・・お姉ちゃん、加奈をいじめてる・・・」

彼女の胸の中で憤る狐太郎であった。

彼は服越しに彼女の胸を鷲づかみにしていた。

「きゃうううう!!こ、コタちゃん?!違うのっ!これは違うのぉ!!」

必死に違う違うとアピールする留美。

しかし

「・・・でも、加奈が困ってるよ?」

狐太郎はチラリと加奈の方を見るとなおも揉むのを続行する。

「ひゃあああああ!!わ、わかったわ!!分かったからもうやめてぇ!!」

「・・・加奈にちゃんと謝って。」

怒っている分力が入るのか、いつもより激しく揉みこんでくる。

ついには

――――――――プシャッ、ジワァ・・・

「ああぁっ!!く、ひゃああああ!!」

母乳が滲みだしてきたのが自分でも分かる。

こうなるともう観念するしかない。

「あひゅうううううう!!ん、んああぁ!!ご、ごめんなさい!!加奈ちゃん、ごめんなさい!!許してぇぇ!!」

留美が加奈への謝罪を述べると

「・・・加奈ぁ?」

狐太郎は加奈の方を向いて返事を待つ。

「・・・はい。ご主人様。」

加奈は一つ頷くと

「・・・あっ・・・あはぁ・・・はぁ・・・」

狐太郎は留美の胸から手を離した。

留美の方は肩で息をして乱れた呼吸を整えようとしている。

そして

「・・・お姉ちゃん、加奈をいじめちゃダメだよ?」

狐太郎が釘をさすと

「はぁ・・・はぁ・・・ええ、ごめんなさい・・・」

そう言って頷く留美であった。




屋敷に戻って来た一行。その後ろには琴音がついて来ている。

家庭科準備室での出来事の後、スカウトを済ませておいたのだ。

琴音は喜んでメイドになると返事をして、いつものように加奈に注意事項を伝えられていた。


「・・・それで加奈さん、この屋敷に居る他のメイドの方々は誰が・・・」

説明が終わった後、自分以外にメイドとなっているのは誰かを聞こうとする琴音。

しかし

「・・・今、なんと?」

早速加奈の逆鱗に触れてしまう。

その加奈の様子に慌てて自分のミスを振りかえり訂正する。

「あっ・・・ああっ!!も、申し訳ございません!!加奈様!!」

慌てて敬称を直すと

「はい。他には美咲さんをはじめとして、千恵さん、亜紀さん。それに生徒の方からは真由さんと静香さんが居ますよ。」

加奈はいつものニコニコとした笑顔に戻り質問に答える。

琴音は留美からの「加奈ちゃんを怒らせないように」という言葉を再度頭の中で確認していた。


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