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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 133

屋敷を出発する際

「・・・留美様・・・」

「ん?なに?加奈ちゃん。」

加奈は留美にゆっくりと近寄り

「あの・・・私もご主人様とご一緒させていただけませんでしょうか・・・」

留美と、その胸の中に抱かれている狐太郎を見つめる。

「私はいいけど・・・コタちゃん?」

「んぇ?なに?」

狐太郎はまた留美に甘えていたのか、話を聞いていなかったようだ。

「加奈ちゃんも一緒に学校に行っていい?」

「うんっ!いいよ!」

狐太郎は即答する。

「ああ・・・ありがとうございます・・・」

狐太郎と一緒に居れるだけで心底うれしそうにする加奈。

さらに

「・・・むしろ、加奈にはいつも来て欲しい・・・」

狐太郎はそう言うと恥ずかしいのか留美の胸の中に顔をうずめてしまう。

ただその耳はピコピコ動いているし、尻尾もブンブン振れている。

「あっ・・・はうぅ・・・か、かしこまりました・・・」

加奈もその様子をみてモジモジとしながら了承する。

「・・・じゃあ行きましょうか。」

留美は二人の様子をみて複雑な顔をした後、学校に行くことを先決にする。




「・・・留美様、私から琴音さんに言っておきますので、しばらく校長室でお待ちいただけますか?」

「わかったわ。さ、コタちゃん。行くわよ?」

学校に着くなり美咲は留美に校長室で待つように伝え、急いで職員室へと向かって行った。


校長室で待つこと数分・・・


「・・・お待たせいたしました。琴音さんは家庭科準備室で待ってます。」

「ありがとう、美咲ちゃん。・・・加奈ちゃんはどうする?」

留美は席を立ち、退室しようとした時に加奈の方へ振り返る。

「はい。私も御供致します。ご主人様のお傍に居ます。」

「そう。美咲ちゃんは?」

「い、行きたいのは山々なんですが・・・生憎仕事が・・・」

「あらら・・・それじゃあ無理ね・・・」

「はい・・・申し訳ございません。」

美咲は留美・・・というより狐太郎の方を向いて頭を下げる。

「構わないわ。それじゃあ加奈ちゃん、行きましょうか。」

「はい。」

こうして3人が家庭科準備室に向かうこととなった。




「ここで待つように言われたけど、何の用かしら・・・」

家庭科準備室には既に琴音が座って待っていた。

長い黒髪に垂れ目に泣きぼくろ。

なにもかもを包み込むような優しさをもった顔つきだ。

標準的な身長で細身の体。

だが、その胸はやはり例にもれず大きく張り詰めている。

性格は温厚で、世話好き。それゆえ損な役回りをされることもあるのだが・・・

「・・・私、何か悪いことしちゃったのかしら・・・」

最近の自分の行いを振り返ってみるが、特に思いつくことは無い。

もしかしたら怒られるのかも。そう思ってビクビクしていると

「(コンコン)琴音ちゃん、いるかしら?」

「あ、はい。どうぞ。」

返事をすると

「・・・ごめんね、急に呼びだして。」

校長である留美が顔を覗かせる。

「いえ、何の用でしょうか?」

どうやら怒られることはなさそうだ。ホッとした琴音は席を立ち、留美のもとへ向かう。

すると

「ああ、そのままでいいわ。」

そう言って琴音に静止を呼び掛ける留美。

「・・・? そうですか?」

素直に従い立ち止まる琴音。

「ごめんね。ちょっとそのままで話を聞いてもらえるかしら?」

「え、はい・・・」

なにか理由があるのだろう。そのままの姿勢で話を聞く琴音。

「・・・実はね、親戚の子で、あんまり学校に行ってない子が居てね?その子に授業をして欲しいんだけど・・・」

「授業・・・ですか?」

「ええ。あ、でも安心して?そんなに気張らなくて大丈夫だから。やってもらえるかしら?」

「え?ええ・・・いいですけど・・・」

それよりもなぜ留美は顔だけ見せて姿を見せないのだろうか。

不思議に思っていると

「ありがとう。じゃあ、今からその子に会わせるけど、その前に・・・加奈ちゃん?」

「はい。失礼します。」

知らない女性が部屋の中に入って来た。

「申し遅れました。私留美様のもとでお世話をさせていただいております、加奈と申します。」

「・・・は、はぁ・・・よろしくお願いします。」

琴音は戸惑いながらも挨拶を済ませる。

「琴音ちゃん。ちょっと説明があるから、加奈ちゃんから聞いてくれる?私は部屋の前で待ってるから。加奈ちゃん?頼んだわよ。」

「はい。かしこまりました。」

そう言うと留美は扉を閉じてしまう。


「・・・あのー・・・」

「ああ、申し訳ありません。すぐ説明致しますので。」

そう言って加奈は説明を始めた。



「・・・つまり、その子は警戒心が強いから、大きな声を出さずに、向こうが近づいてくるまで動かないってことですね?」

琴音は加奈の説明を聞いた後、総括する。

と、言っても説明の最中は

(・・・なんなの・・・この人の胸・・・)

150cmの大台を突破した加奈の胸に視線がついつい向かっていたが。

「ええ。くれぐれも騒がないようにしてくださいね。」

「・・・はい。」

説明が終わると加奈は一歩後ろにさがり

「では・・・留美様?」

扉の向こうの留美を呼ぶ。

「いいかしら?じゃあいくわね?」

留美は扉の向こうでそう言うとゆっくりと扉を開けて室内に入ってくる。

その胸には小さな少年が抱かれていた。

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