先祖がえり 128
「・・・加奈ちゃん・・・あなたコタちゃんに中に出してもらったのよね・・・」
留美は加奈の方を向き直すと確認を取る。
「・・・は、はい・・・」
加奈は戸惑いながらも肯定する。
「・・・じゃあ、おっぱいも大きくなってるわよね・・・」
「・・・!!ま、まさか!! そ、それだけはお許しください!!」
留美の言葉を聞いた途端加奈の頭に「極刑」の二文字が浮かぶ。
「いいえ・・・あなたにはきょっけ・・・ひゃうううううううう!!」
留美が刑を言い渡そうとしたその瞬間
「ちょ、ちょっと・・・コタちゃん?どうしたの?」
彼女の胸に走った快感。それは
「・・・むぅ・・・いくらお姉ちゃんでも、加奈をいじめるのはダメだよ・・・?」
狐太郎の仕業であった。どうやら狐太郎にも事の顛末が聞こえていたらしい。
「あふうううううう!! で、でも・・・お姉ちゃんはこの屋敷の主として、コタちゃんに被害を加えた人に・・・いひゃああああああ!!」
なんとか説明しようとする留美だが
「・・・でも、僕風邪なんか引いてないよ? もしこれ以上加奈をいじめるなら・・・」
狐太郎は留美の乳首に手をそわせ
「・・・ギュッてするからね?」
そう宣言した。
「あうぅ・・・コタちゃん・・・」
戸惑う留美。これ以上すると本当に狐太郎に嫌われかねない。
しばらく悩んでいると
「・・・お姉ちゃん」
―――――――キュ・・・
「いひゃあああああ!!わ、わかったわ!!もうしないから!!」
狐太郎が催促するように留美の乳首を軽くつねる。
その途端留美は狐太郎の言う通りにし
「・・・コタちゃんに免じて、この件は無かったことにします・・・」
加奈にそう伝える。
「ああ・・・ありがとうございますっ!!留美様っ!!ご主人様ぁ!!」
加奈は助かったとばかりに頭を下げ、二人に礼を言う。
「良かったですね、加奈様!!」
「ええ!!美咲さん!!」
美咲は加奈に抱きついて共に喜びを分かち合おうとする。
「・・・もうっ・・・ふふふっ、それじゃあ、寝ましょうか?」
留美はそんな二人を見ていると、さっきまで怒っていた自分が馬鹿馬鹿しくなり、苦笑いと共に寝るように言う。
「・・・じゃあ、いつものように、加奈ちゃんが下で・・・」
こうして4人の夜は更けていった・・・
―――――――――翌日
・・・・・・ピチャ・・・チュ・・・ズズッ・・・・
近くで鳴っている水音に反応して
「・・・う、んん?」
加奈が目を覚ました。
(・・・? なんでしょう、この音・・・それに、この感覚・・・)
加奈がゆっくりと音の鳴る方に目線を動かすと
「あら・・・ふふふっ♪」
そこにいたのは
「・・・アムッ・・・チュズズ・・・ンクッ・・・」
必死に加奈の母乳を吸っている狐太郎であった。
あまりに一生懸命なのか、加奈が起きたことにすら気づいていない。
(ご主人様・・・可愛いです・・・)
加奈はこのまましばらく狐太郎の様子を見ることにした。
「・・・ん、んん〜・・・?」
それからすぐの事
「・・・加奈ちゃん?」
留美が目を覚ました。
それとほぼ同時に
「・・・加奈様ぁ?」
美咲も起き上がる。
「・・・あっ、おはようございます、留美様、美咲さん。」
加奈は二人が起きたことに気づくとにこやかにあいさつを済ませる。
「ええ・・・おはよう。でも、この音は・・・」
「おはようございます、加奈様。なにをご覧になっているんですか?」
二人はゆっくりと加奈に近づいてくる。
加奈は口元に人差し指を立て
「・・・お静かにお願いします・・・ほら・・・」
そういって布団を少しめくると
「あら・・・可愛いわね・・・♪」
「本当・・・一生懸命です・・・」
狐太郎の姿を皆に見せる。
「それでこの音なのね・・・」
「はい・・・寝ぼけていらっしゃるのでしょうか・・・」
「確かに・・・目は閉じていらっしゃいます・・・」
3人は狐太郎の姿を見ながらあれやこれやと話し合う。