PiPi's World 投稿小説

先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 117
 119
の最後へ

先祖がえり 119

留美は少し考えると

「・・・母乳がものすごく出てきたり・・・動けなくなったりしました・・・」

「だろう?もしかしたら今後、それらの力も身につけるかもな・・・だが、いいのか?」

「・・・? なにがですか?」

突然の源之助の問いに首を傾げる留美。

「・・・狐太郎はいろんな女を虜にする力を身につけていくんだぞ?もしかしたら、お前以外の女に興味を持つやもしれん・・・」

「あっ・・・」

気づかなかったとばかりに目を見開く留美。

それどころか

「あわわわっ!!そ、それは嫌ですっ!!コタちゃんの一番はいつだって私で居たいです・・・」

慌ててそれを拒否する留美。

しかし

「おいおい・・・それでは本末転倒ではないか。さっきも言っただろう?何のために狐太郎が力を身につけたか。」

「あうぅ・・・ですが・・・」

頭で理解はしていても認めることが出来ない留美。

あーでもないこーでもないと頭を抱えている。

それに源之助は助け船を出す。

「まあ、なんだ・・・お前が狐太郎の一番であり続ければ何も問題は無いんじゃないか?もちろん、他の女たちもその座を狙ってくるだろうが・・・」

「そう・・・ですね。私、頑張りますっ!!」

「ああ。だが・・・他の者をおとしめるようなことはするでないぞ?そんなことをして一番悲しむのは狐太郎だ。お前は狐太郎の涙を見たくないだろう?」

「・・・はい。肝に銘じておきます。」

源之助は留美のその顔を見ると満足そうに一度頷いて

「・・・ではこれで話は終わりだ。お前は狐太郎のそばについていてやれ。特に今日一日は思いっきり甘やかしてやれ。」

そう言って部屋を後にしようとする。

「ああ、そうだ・・・」

源之助が部屋を出ようとした時、思い出したかのように口を開いた。

「・・・? なんですか?」

「・・・お前のあの部屋、保護することになったぞ。」

「・・・!!!」

「・・・じゃあ、しっかりな。」

「あ、ありがとうございます!!」

留美が頭を下げるなか、源之助はその場を去っていった。




「・・・っふふ〜ん♪コッタちゃ〜ん♪」

留美は鼻歌交じりに狐太郎を探す。

すると食堂の方から何やら声が聞こえてくる。

(あら・・・ここに居るのかしら?)

留美はゆっくりと近づいて・・・

「コタちゃ〜ん!ごめんね、遅くな・・・って・・・」

部屋の中を覗くと

「ちょ、ちょっと・・・もうやめてよ〜・・・」

狐太郎が6人のメイド達に揉みくちゃにされていた。

「・・・うぅ〜〜〜〜!! ちょっと、あなた達!!」

「「「「「「!!!!!」」」」」」

留美の声に驚き、動きを止める6人。

狐太郎は

「お姉ちゃぁ〜ん・・・」

そう言って駆け寄ってくる。

留美はそのまま狐太郎を抱き上げると6人をキッと睨んで

「・・・どういうこと?」

説明を求める。

「あ、あの・・・」

「これは・・・」

「えっと・・・」

「・・・・・・・」

真由達4人は気まずそうに口を閉じる。

「・・・加奈ちゃん、美咲ちゃん・・・あなた達が居ながら・・・」

留美は二人の方を向いて厳しく問い詰める。

「あうぅ・・・も、申し訳ございません・・・」

「う、嬉しくなって・・・つい・・・」

どうやら悪気は無かったようだが、結果として狐太郎を困らせてしまった。

そのことを申し訳なく思っているのかシュンとする二人。

しかし留美は怒りを収めること無く

「ついじゃないわ!コタちゃんが困ってたじゃない!」

そう言って再度狐太郎を大事そうに抱きしめる。

「も、申し訳ございませんでした!!」

「どうか・・・どうかお許しください!!」

加奈と美咲の二人はしきりに頭を下げ続ける。

後ろの4人も加奈達に合わせて頭を下げたままだ。


その時

「・・・お姉ちゃん・・・許してあげて?」

この場を収めるのは狐太郎であった。

「えっ?!コタちゃん、いいの?」

被害を受けたのは狐太郎なのだが、その狐太郎に諌められてしまった。

留美は本当に構わないのか確認を取る。

「うん・・・だって僕が皆に心配かけたんだもん・・・だから・・・お願い・・・」

狐太郎は留美の顔をじっと見つめる。

その目をされては許さざるを得ない留美は

「・・・わ、分かったわ・・・コタちゃんがそう言うなら・・・」

6人を許すことにする。

「ありがとうございますっ!!」

「本当に・・・本当に申し訳ございませんでした!!」

加奈と美咲が代表して許してもらえたことに再度頭を下げる。


狐太郎失踪事件はこうして幕を閉じようとしていた。




SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す