先祖がえり 106
一方真由の部屋では
「・・・んん・・・あ、朝・・・」
昨晩狐太郎に女にしてもらった真由。しかし不思議と痛みは無く、すっきりとした目覚めであった。
「んん〜!・・・って、重たっ?!」
ムクリと起き上がると一回伸びをする真由。しかし昨日までは感じなかった感覚が胸を中心に襲う。
ビックリして目線を降ろすと
「えぇっ?!あ、そうか・・・昨日・・・///」
初めこそ驚いた真由だが、すぐに昨日のことを思い出し一人で赤面する。
「ひゃ・・・111cmあるのよね・・・」
改めて自分の胸を持ちあげる。服や下着はその意味をなさないため、上半身は薄手の布で包まれていただけだった。
当然持ちあげるのは裸のままの胸。
「・・・でも、これで狐太郎様に・・・ふふっ♪」
少しでも狐太郎に気を引いてもらえるかも知れない。そう考えると自然と笑みがこぼれていた。
「・・・あ、そうだ、着替えを・・・」
しばらく自分の胸をつついていると、着替えをしていないことに気づく。
「・・・っしょ。わわっ、揺れる」
ベットから出て立ちあがると大きくなった乳房がユサリと揺れる。
そのまま慣れない感覚に戸惑いながら部屋にある丸いテーブルに近づくと
「・・・あ、これね。」
昨日の夜加奈が新しく頼んでおいてくれた服が置かれていた。
その隣りには新しい下着も置いてある。
「・・・深いわね・・・よいしょっ」
ブラジャーのカップの深さに驚きながら着ていく真由。
そしてメイド服まで着ると
「・・・よしっ!えへへ♪」
姿見で自分の姿を確かめる真由。特に胸元の身だしなみには念を入れる。
「・・・うんっ!これでよしっ!」
笑顔でOKを出すと食堂に向かって行った。
ところ戻って狐太郎の部屋。
「・・・ん、んん〜・・・?」
ついに目を覚ました様子の狐太郎。
「あ、コタちゃん、おはよう。」
「ご主人様・・・おはようございます。」
「狐太郎様・・・健やかなお目覚めで・・・」
3人はそれぞれ挨拶をするが、その目には別の色が浮かんでいた。
それは
「・・・んぇ〜?・・・」
狐太郎の朝の寝ぼけたままする抱擁である。
3人とも自分のところに来るように祈る。
(こ、コタちゃん・・・こっちよ!)
(ご主人様・・・私のところへ・・・)
(狐太郎様〜・・・狐太郎様ぁ〜・・・)
それぞれが祈るなか、今日選ばれたのは
「・・・あ、お姉ちゃん♪」
「ああっ!コタちゃん♪」
留美であった。狐太郎は留美に飛びつき
「・・・お姉ちゃぁ〜ん♪」
ゴロゴロとじゃれつく。
その様子を見て
「あうぅ〜・・・ご主人様ぁ〜・・・」
「留美様・・・ずるいです・・・」
残念そうな顔をする二人。
しかし狐太郎は二人に構うこと無く留美の胸元でモゾモゾと動き
―――――――――ハプッ
「きゃっ!!あらあら・・・コタちゃん、喉が渇いたの?ふふっ♪いいわよ・・・好きなだけ飲みなさい・・・」
留美の乳首に吸いつき母乳を飲み始める狐太郎。
留美は狐太郎を抱いたまま髪をゆっくりとすいてやる。
「・・・うう〜〜!」
「むむむ〜〜・・・」
あまりに羨ましいのか後ろで呻く二人。
しかし留美は
「・・・あなた達、朝食の準備をしてもらえるかしら?」
余裕たっぷりに二人に指示を出す。
「そ、そんな・・・」
「あら、コタちゃんの朝食を作りたくないの?」
「うっ・・・」
加奈が反論しようとするが、留美に言いくるめられる。
「・・・わかり、ました・・・」
加奈は渋々部屋を後にする。
「・・・美咲さんっ!!」
「は、はいっ!!」
不機嫌な様子の加奈に美咲は慌ててついて行く。
こうして二人は真由同様食堂に向かうことになった。
「おはようございますっ!!」
元気よく食堂に入る真由。
既に亜紀や千恵、静香の3人は食堂に到着していた。
「あ、おはようございます、真由さ・・・ま・・・」
いち早く真由の到着に気づいた亜紀だが、真由の姿を見て動きを止める。
「・・・亜紀ちゃん?どうしたの?・・・って、ええっ?!」
千恵も真由の姿を見て驚きの声をあげる。
「・・・・・む、胸が?!」
静香でさえ声を抑えられない。
「あ、これですか?ふふっ♪大きくなったんです♪」
真由は3人の疑問に答えるべく、嬉しそうに説明する。