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オッパイ・シティ
官能リレー小説 - ハーレム

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オッパイ・シティ 22

「ぷあぁっ・・・マーちゃん、キス上手ぅっ・・・♪」
「あぁん、ご主人様、もっとぉっ・・・♪」
「当たり前だ、今日はもうおまえらが嫌だって言ってもやめないからな?」
再びスイッチが入ったことを確認した俺は、うれしい悲鳴を上げる2人に再び襲いかかろうとした。
しかしその手が彼女たちに触れることはなかった。
後頭部にすさまじい衝撃とともに激痛が走ったからだ。
「いっ・・・てえぇっ!?」
「お盛んなのはたいへんよろしいですが、もう下校時刻です。ヤリたいなら家に帰ってからしてください」
振り返ればそこにはいつの時代の優等生だとツッコミたくなるような女子生徒が、分厚い本を手に俺を見下ろしていた。
長い髪の毛を2本の三つ編みにして後ろで束ね、顔にはビン底メガネを装着。
右の二の腕にある腕章には『風紀委員』の4文字が刻まれていた。
冷水をぶっかけるような彼女の言葉に、とろけていたはずの楓と千歳の顔色が変わる。
「い、伊佐美ちゃんっ!?も、もうそんなに時間経ってたの!?」
「ご、ごめん伊佐美!私たち、すぐ帰るからっ!
 ほら、ご主人様も早く帰りましょうっ!?」
「え?え?え?」
状況が呑み込めない俺をよそに、2人はテキパキと帰り支度を済ませると。
楓は俺の手を引っ張り、千歳は俺の背中を押してここから退散しようとする。
そして去り際、伊佐美と呼ばれた風紀委員がメガネをかけ直しながらこう言った。
「綾瀬さん。かわいい彼女を2人も手に入れてさぞ気分がいいのでしょうが、学生の本分は学業です。
 人として学生として必要最低限のルールも守れない人間は、私たち風紀委員が許しませんので、くれぐれも忘れないように」
何やら挑発的かつ意味深なセリフを残し、俺は学園初日を終えるのであった。

〜帰り道〜

「しっかし、痛かったな。何なんだ、さっきの奴?」
「いや、悪い子じゃないんだけどね………」
「ちょっと、いや、かなり融通が効かないんです」
「でも、転入初日から授業サボって、ずっとシテた事になるからな。やっぱりまずかったな」
「ですが御主人様。現状から考えて、特に誰からも処罰される事は有りません」
「まあ極端な話、人類の命運を左右しかねないからね。だからマーちゃん、少なくとも停学とか退学とかは有り得ないよ」
まあ、下手に処分して子作りに消極的になられたら洒落にならんが………
「まあ、変わり者の少数派ですから気に病む事は有りませんよ、御主人様」
「………なあ、千歳。とりあえず、御主人様は止めてくれないか?さっきもそうだけど、他人に聞かれるとマズイ」
と言うか、ドMの千歳の方がよっぽど変わり者じゃないのか?本来なら、初日から授業サボってHしてたら、怒るのは当然と言えば当然だしな。
「そんな?!ご無体です!」
「俺が変態扱いされかねないだろう?」
変態なのは千歳で、俺は違うんだ!俺はドSでは無いし、小市民だから人前で御主人様呼ばわりされて平然としてなど居られない!さっき迄のはプレイの一環だから良いのであって人目をはばからず呼ばれるのは困る。
「兎に角!人前で御主人様は禁止だ。これは命令だ!」
「……では、どうお呼びしろと?」
「綾瀬とか誠人で良いだろ」
「いけません!呼び捨てなど!」
「でも、様付けは駄目だぞ。それならまだ、マーちゃんの方がマシだ。『誠人ちゃん』とか『誠人君』ならお前のイメージに会いそうだが」
「ですが………」
コイツ、俺をからかってるとかじゃなくて本気で不満顔だよ。やっぱり千歳より、さっきの奴の方がまともに見える。本来なら鬱陶しいとか目障りなタイプの人間がまともに見えるコイツって………楓は大丈夫だよな?
「兎に角、人前で敬うな。じゃないと、二度とお前とはしないぞ」
「?!分かりま………分かったわよ」
………………大丈夫だろうか?凄く不安なんだが。

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