だが実際は何もされず、結衣が奏でる猥音に快感の想像を加速させるしかないのだった。
　射精を受けて間もない四人でも、想像で容易くアクメにありつけても中出しのそれには到底届かないのだ。
　実物が迸るのと名残がぶり返すのとでは大違いなのである。

「ハメてくださいぃぃぃぃッ！　オマ○コ掻き回してえええッ！」

「にゃううんッ！　んあぁッ……にゃはんッ！　はうううん！」

「クリトリスで我慢しますからもう一度擦ってくださいいいいいッ！　イかせてくださいご主人様ぁぁあああ！」

　悠の快感を直接煽る余裕もないらしい。
　ハメ順が後になればなるほど情事を見せ付けられ、焦らされた状態に陥る。
　頼みのルナは早々に子種をもらい、妄想に名残が加わって噛み締めることに必死。
　里奈も紗耶も陰唇スポンジを擦られて身を捩らせ、壺から蜜を溢れさせるのみ。
　お強請りの腰振りを眺めることでしかオプションの興奮がない中、結衣の陰唇が一心不乱に逞しい男根を擦り上げている。

「イクイクイクイクッ！　ご奉仕穴がイッちゃいますうううッ！」

「腰を止めないなら好きなだけイけ」

「振りますッ！　振らせていただきますううう！　結衣のオマ○コをオナホールと思って堪能してくださいいいいい！　はうううううッ、ああぁぁああああぁぁぁッ！」

　結衣の体の隅々まで快楽が走り抜けた。
　後ろで纏められた手がタオルを引きちぎらんと暴れまわり、痙攣の様を見せつけている。
　しかし腰は止まらなかった。
　いや、止められなかったのだろう。
　彼女の体は今得ている快感よりももっと大きな悦楽を知っている。
　それを求めて腰が動いているのだ。
　それは同時に悠へ快感を与える牝奴隷奉仕に他ならない。
　彼の腰へ尻を沈める度に子宮へ響いてくる穿たれる快感を夢中で貪りながら、ぐちょぐちょの穴で奉仕を繰り返している。

「オナホールがアクメモードに入りましたああああぁッ！　んほぉあああ！　あぐううう！　ほうううううん！」

　結衣の絶頂は得も言われぬうねりになって壺穴に現れる。
　何もしなくても射精へ続く快感が陰茎に集まり、悠は目を細めていた。

「イグうううう！　ああああああぁぁぁぁぁぁぁッ！　イグッ！　イグッ！」

　子宮を圧迫する肉杭の膨張に、結衣は達しながらも穴奉仕に拍車をかけしまう。
　絶頂のうねりを伴う媚肉で肉茎を締め付け、快感を擦り込んでいく。
　悠は狙いを外さないように結衣の腰を掴んだ。
　装填された種の着弾地点をのぞき込むように発射口を押し付けると

「んあああああッ！　ご主人様のお精子様が飛び込んで来るうううううッ！　あッ！　あッ！　イきますううう！　ドクドクされてイきますううううぅぅぅッ！　ッッッ！　ッッッ！　ッーーーーぁッ！　ぁッ！」

　跳ね狂う尻にぴったり腰を押し付け、照準を固定したまま次々に発射を浴びせる。　子宮口に浴びせられる精弾幕に結衣の体は震えがあり、悦びのあまり潮を吹き上げた。
　何時の間にか潜り込んでいた花音はそれを顔に受けるものの、一緒に溢れてくる精液の方を気遣って口を開けている。
　結衣の尻の上には千秋の口がセッティングされ、乱射に満足した砲身が収められていった。

「んッ、んふぅ……んッ……んふッ……」

　興奮醒めやらない様子で跳ね、銃口から予備が溢れてくる。
　千秋は先端をくわえたままそれを舌で絡め取り、出て来なくなると、次は首を振って尿管に詰まる弾滓を搾り上げて喉に通していった。

「美味しい？」

　悠に訊かれ、うっとりと目蓋を下ろしていた千秋は慌てて眉を顰めた。

「ばっ、バカっ。そんなわけないじゃん……」

　上目遣いに声を上げつつも頬の赤らみは広がっていった。



　場所はリビングへと変わる。
　首輪巻いて性奴隷の扱いを受け止める彼女達は、再び後ろ手に縛られた体を蠢かして悠に物乞いしている。
　ソファの上でもテーブルの上でも床の上でも構わず、ダイニングから持ってきた一脚に座る悠へ濡れそぼる秘唇を晒していた。
　ここでは千秋と花音も同じ境遇だ。

「あううぅッ！　ご主人様ぁッ！　お許しくださッ、ひいいいん！」

　ゴムに覆われた悠の中指が千秋の直腸に埋まっていった。

「ほおおおぉぉッうううんッ！　ご主人様のお指がお尻の中でグリュグリュしてきますううううう！」

　上体を沈めて高く上げた尻に、悠の指が根元まで挿入される。
　付け根を軸に腸壁をぐるぐる押し広げる指の蠕動に、千秋は劣情を湧かせながらただ腰を弾ませる他にしようがなかった。

「それで？」

「それでぇぇぇッ！　あああッ！　千秋の奉仕穴は涎を垂らしてオチ○ポ様を欲しがってるんですうううッ！」

　異物感を拒むように締まってしまう腸壁を撫でながら回転を繰り返す指に、千秋の発情汁は溢れるばかりだった。
　あっと言う間に内腿を濡らし、悠の気を引こうとテカテカ輝きを増していく。

「でも、さっき美味しくないって言ってたよな？」

　彼は中指を抜き、

「んんんんんぅぅぅッ！　ぁッ！　あああッ！」

エロウサ千秋に尻尾を与えた。
　彼の中指よりも若干太く、倍ほど長いアナルバイブが、スイッチのある柄の部分に装飾されたウサギの尻尾飾りを残して全て押し込まれる。

「あうううッ！　お許しくださいご主人様ぁああ！　ホントはあまりの美味しさに体中ビクビクさせてたんですううう！」

　弁解を繰り返す千秋の汚穴は、尻尾バイブの抽送によって責められていた。
　振動部には五ミリ程のヘラ状の突起が螺旋を描くように付いており、ゴムを介しても腸壁を引っ掻く。
　アナルバイブ自体は高校の頃に使っていた物だ。
　尻尾の装飾は何度か修復されているようだが。

「上でも下でもお好きな方の口におしゃぶりさせてくださいいいいい！」

　声でお強請りする千秋だったが、腰はお強請りの動きをしていなかった。