続・花嫁サークル!! 26
「紗耶は、料理が嫌いなんだよ」
「「え?」」
その言葉を俄には信じられない。
料理が嫌いなのに上手いとはどういうことなのだろ……そんな表情を浮かべている。
「夜一人でいることが多かったから……俺にも解るんだ」
確かに彼は料理が「できる方」である。
高校の時から自炊を噛んでいる彼には、同じ様な環境下にいた紗耶のことが何となく解るのだった。
「料理が上手くなればなるほど、嫌いになる」
「……じゃ、何で耐熱皿?」
「他の物の方が良くない?」
美穂もまどかもごもっともである。
「紗耶が料理を作れば、きっと好きになる」
ルナはそう言って悠に同調した。
「だって、今は私たちがいるから……ね? ゆっくん」
「俺の考えはお見通しか」
「え? 何? 全然解らないっ!?」
花音はキョロキョロしながら同じ状態の者をさがしている。
「美味しいって食べてくれる人がいたら、喜びに変わるってこと」
「おぉ! 流石結衣っ。よく解るっ」
冬香は花音と一緒に納得して首を縦に振っていた。
「じゃあ、耐熱皿に被らないようにプレゼント考えなきゃね」
「聞かなくても被らなかったと思うけどね……」
夕貴の言葉に夏希は苦笑した。
「里奈の方は?」
「里奈はて「待った!」
愛の問いに答えようとした悠へ、冬香がストップをかける。
「ちょっとお風呂見てくる」
「だね」
「続きは夜に、ルナの部屋で……」
そこに悠はいないのだが……。
冬香は宣言通りに風呂場の様子を窺いに向かう。
「決まってるなら教えて」
「その方が円滑に進む」
愛は若干声を潜め、結衣も乗った。
「定期入れ」
「二年生になってから定期入れ上げる?」
「「しぃーーーっ!」」
慌てて美穂は口を抑えた。
「ネットオークションで落としたんだよ。えー……『おにコイ』だっけ? それの、限定生産のやつ……」
「『お兄様に恋してる!?』。一応私もチェックはしたけど……」
「別の路線で責めよっか……」
「もう上がるって」
誕生日談話は終わり、その場は純粋に楽しい夕食の場へと
「冷めてるしぃっ」
「ちょ、チンして、チン!」
「これ、火通ってなくない!?」
変わっていった、ハズ……。
悠は机に向かい、時間割と講義概要を見比べている。
授業登録票は明日提出しなければならない。
そして明日は、家庭教師のバイトで暫くお世話になる新たな仕事先へ挨拶に行く予定も組んでいた。
曜日は週二回、基本的に先方の希望を汲むこともあり、それの確認も兼ねている。
「んッああッ……そこッ、そこぉぉッ……ああッ! もう、ちょっと……」
「ひゃッ……んんんッ! 紗耶あぁッ、ちょッ……ひうん!」
そんな中、紗耶と理央が彼のベッドの上で身悶えている。
彼女たちはショーツを穿いているだけで、後身に付けているものと言えば首輪。
そして後ろ手に戒めている、ファーの付いた手錠である。
共通アイテムの赤紐で股縄を施され、目にはアイマスク。
その状態で、互いの股間を擦り合わせていた。
悠の手が空くまでに五回以上達して置くよう言われているので、最低でも五回はアクメを迎えなければならない。
しかしまだ一回もその報告を出来ないでいた。
ショーツを与えられた意図を察し、互いの股縄を擦り合わせることで刺激を求めているようだが、アイマスクで相手の縄の的確な位置が掴めず、後ろ手拘束ももどかしい。
しかし見ている方は、自由の利かない身体で快感を求め、互いに股縄を食い込ませながら陰部を蠢かして擦り付け合う二人の女性の姿に十分愉しめる。
鑑賞しているのは悠だけだが。
それも、メインは授業登録票を埋めることで、たまにベッドへ視線を向ける程度である。
「はッああんッ! あッ……もうッちょっと……んッ! ひゃッ!」
理央と紗耶の股間はぴったりくっつけられ、直角に交わる縄をなるべく平行へ持って行こうと身体が仰向けに開かれていく。
下腹を艶めかしく動かしながら、たまに走り抜ける鋭い快感に足を捩ってシーツに波紋を広げる。
その共演はエロティックそのもので、最近の悠のお気に入りだ。
「んぁッ! これイイッ! イッ、イきそうッ……ああッ! これッ! これぇぇえ! ご主人様ッ! 理央イクうッ! ぅッ!」
紗耶が秘部を更に密着させたことで理央の陰核に求めていた不可が掛かり、しかも腰を震わせる事で縄が上手い具合に刺激してきて、理央は腰を浮かせた。
「んああぁッ……今イったとこだよッ、んッ! ひゃんんんッ……んんッ……」
「私、まだッ……ああんんんッ! イクッイクうッイク……やっとッ……ご主人様あぁッ、紗耶もッイきますッ……ひゃんんんッ! んッ!」
腰を引き気味にして重ね直した紗耶は縄による陰核への圧迫を感じ、先程と同じ様に腰を細かく震わせて上手く刺激させ、達することが出来た。
絡み合う脚がそれぞれの快感に悶絶し、美しいエロさを悠に披露している。
「よし」
視線を机上へ戻した彼は、更に下を見ながら言った。
その合図と共に頬擦りが口舌奉仕へと変わる。
机の下で控えていた小春と純華は、そこでずっと彼の興奮に頬をあてていたのである。
彼女たちの乳首はクリップに挟まれ、それはローターをぶら下げていた。
机上にはそれのコントローラーと思われる、二本のコードを伸ばした長方形のものが二つある。
それとは別に、コードが一本しかないコントローラーが二つあった。
そのコードの先はバイブ……彼女たちの女口にねじ込まれている。
そしてやはり首輪を巻き、後ろ手に手錠をしていた。
腕を後ろに回すことで胸が前へ突き出され、ローターの振動を伝えるクリップから快感を得る乳首が非常に見易い。