続・花嫁サークル!! 21
「夕貴」
何の前触れもなく開いたドアに多少意表を突かれるも、悠が手に持つものを見て反射的に
「はいっ……」
と答えてしまう夕貴。
咄嗟に隠した胸部もゆっくり露わにさせていく。
「四つん這いで来い」
「はっ……はぃ……」
廊下から聞こえてきた千秋の嬌声に、夕貴は悟って既に首輪を巻いていた。
今丁度出ようと思っていたために、彼女は悠の言葉に従って素直に外へ出る。
犬のように這いながら……。
そして千秋の横まで来ると、同じ様に腰を振り始める。
増えた尻はそれだけではない。
リビング側に、愛の尻が追加されている。
「いい子にして待ってたか?」
いよいよ開始を匂わせた呼び掛けに
「「はいぃッ……ご主人様ぁぁ……」」
期待を込めた返事が返ってくる。
悠は突き出された尻の間を行きながら、
「愛と純華は奉仕だ。後は褒美をやるからケツを並べろ」
と言って、ダイニングの椅子の一つに掛ける。
彼女たちは這い蹲りながらその指示に従った。
愛と純華はテーブルの下に潜り込み、悠の股間から赤い顔を覗かせる。
机の上では左にルナ、結衣、美穂の尻が、中央に千秋、夏希、まどかの尻が、右に花音、紗耶、理央の尻が縦に並んだ。
悠の左の席には、座る部分に上体を預ける志穂と、彼女に跨がって背もたれに寄りかかる冬香が腰を突き出し、右でも同じ様に小春と、その上で夕貴が尻を向けている。
ズボンを下着ごとずり下げられた彼は、左右から挟み込んで撫で上げてくる頬擦り強請りに目を細め、上着を脱ぎ捨てる。
そしてパドルを握り直し、従順に整列した尻を物色し始めた。
「一番涎を垂らしてる奴からイかせてやろうかな……」
その呟きに臀部の壁が蠢く。
彼女たちは移動するときに悠が手にしている物が何か解っている。
その上で求めているのだ。
悠は一番淫蜜に塗れた花を見つけ、手を振り上げる。
「ひぁああぁあッ! イクうううぅぅッ……ッ! ッ!」
その花を咲かせているのは、先程悠自らの手によって寸止めを味わった千秋だ。
臀部に振り下ろされたのは淡い衝撃であるにも関わらず、一瞬部屋中を満たした大きな乾いた音に呑まれ、達したのだ。
パドルによるスパンキングは、素材によって異なるが、あまり痛みはない。
しかし、叩いた時の音が一際大きく、どんな目に遭っているかを思い知らせるには十分過ぎる活躍をしてくれるのだ。
その音を聞かせる対象は純華である。
彼は出掛ける前に純華と約束したことを実行しているに過ぎない。
他の者がスパンキングされている様を聞かせる……ただそれだけのお仕置き。
それは純華へのお仕置きだからこそ、群を抜いた効果を発揮するのである。
実際、純華にスパンキングを施すのであれば、手が一番のアイテムだ。
物でなぶっても純華は絶頂を迎えないのである。
「はぐうううッ! ん゛ぅーーーッ!」
続いて尻を弾かれた花音はあっと言う間に導かれた。
身体が歓喜している様子が腰の痙攣で容易く解る。
その悦びは体内から溢れ、紗耶の尻からクレバスへと滴っていくのだった。
「ご主人様ぁぁ……ご主人様ぁぁ……」
純華はスパンキングによる甘美な響きと、続いてアクメを知らせる奴隷仲間とに早くも羨望の様相を示していた。
瞳が完全に蕩け、陰茎に夢中で頬擦りしながら悠の顔色を窺っている。
尻を差し出してその瞬間を待つ者は誰かが弾かれる度に牝穴をキューッと締めて悶絶するが、純華のそれは喘ぐように何度も開閉し、背筋をぞくぞくさせながら身震いを起こし、子宮を悲鳴を上げるかの如く弾ませてしまう。
ただでさえ一定間隔での寸止めを繰り返しているのだ。
純華が、熱に浮かされたような赤い顔で譫言のように強請り続けるのは当然なのである。
「ひゃあッ、ああぁッ! イクッうんんんッ! ッ!」
悠が軽く体を捻ると、志穂の快感が室内に散りばめられた。
彼の両サイドで差し出されている四つの尻は純華の視界にも入っている。
その一つが叩かれ達する様子が、否が応でも見えてしまう。
「ご主人様あぁ……お願い致しますうぅ……」
肉棒の逞しさを感じられる頬を上下させる度に、そちら側の目の端が垂れたりつり上がったりを繰り返す。
それだけ強く擦り付けられるのは、愛が同じくらい強く頬を押し付けているからに他ならない。
強く押されると同じ力で押し返そうとするのは、無意識の中では自然な事だ。
悠の一番のフェチポイントで興奮を撫でながら、愛は髪を撫でてくれるのを待っている。
しかしこのまま出されてもそれはそれでいい。
彼が一番大好きなパーツで快感を爆発させると、満足感も一際に違いない。
そんな、最大級の悦びを悠に与えられると彼女は純粋に嬉しくなる。
だが一人だけではそれを噛み締めることが出来ない。
同じ様に思う仲間がいて、協力し合えるからこそ、その嬉しさは現実のものとなるのだ。
「はうううんッ! んんぁッ! イクッ……ッ!」
夕貴が数回、硬直した身体をバウンドさせた。
締まり上がる牝穴から塊のようないやらしい汁を捻り出され、しかし拭われることなく、直ぐ下の花が溢れさせている淫液と混ざり合っていく。
絶頂へ導こうとするかのような激しい頬擦りを感じつつ、悠は蜜がブレンドされる淫靡な光景を眺めていた。
そして視線を移したかと思うと、少し前のめりになる。
「んあああッ! イクッ、イクぅーーーッ! んッ! んはッ! ぁぁッ……」
結衣が果て、その身体にしばしの硬直と小さな躍動が起こる。
臀部を一回弾かれただけで簡単に達する彼女たちだが、無論、物足りない。
その快感は、俗に言う軽いアクメに過ぎないのだ。