続・花嫁サークル!! 19
彼女は恐る恐る首を捻り、その正体を知る……。
「ち、あき……? ひゃっ……」
「ふふふっ……」
妖しすぎる微笑を浮かべた千秋は素早く体の位置を入れ替え、夕貴諸共ベッドへ雪崩れ込んだ。
「ゆーちゃんのお口、綺麗にしてあげる……隅々まで……」
「ゃっ、ちょっ……んんッ……」
有無を言わさず唇を奪われ、口内を舐め回される夕貴。
千秋の勢いに為されるがまま舌は勿論、頬の内側や歯茎、歯の隙間までもねじ込まんとする舌の蹂躙に苦悶しながら身体をバタバタさせていた。
「だあーっ! 千秋に盗られたっ!」
ドアの外で耳をそばだてていたまどかは嘆きを上げた。
まどかだけでなく、課題を行っている全ての者が悔しそうにしている。
「本人から搾り取るしかなさそうね……」
「たっぷりお仕置きさせちゃうんだからっ」
「こうなったら……」
口々に言いながら彼女たちはリビングへ引き上げた。
一人獲物を捕らえた千秋は相変わらず夕貴に覆い被さり、悠の名残を求めて口内を舐め回している。
そして満足したのか、やっと唇を離した。
「ち、千秋……はぁ……一体……」
赤い顔で千秋を窺うも、妖艶な微笑が返される。
「ゆーちゃん、何回寸止めした?」
「え? 二回……かな……ああッ! ち、千秋ぃぃッ……?」
馬乗り状態の千秋は、上体を反らして的確に夕貴の肉芽をショーツの上から摘み上げた。
「私は十五回……」
「ひゃあん! あうッ! はうううッ!」
「足りない三時間分……三回、手伝ってあげる……。だって……」
「きゃんッ! ダメ……イッちゃう! イッちゃうッ……」
千秋は摘むのを止め、胸を浮き沈みさせる夕貴に満足げな笑みを零した。
「私たちは、ご主人様のモノだから……。カノトモ同志協力して、ご主人様に悦んでいただける環境を整えないと……」
向きを変えて夕貴の顔を跨いだ彼女は、夕貴のショーツをするすると脱がせていく。
「ゆーちゃんのご奉仕マ○コ涎まみれ……ショーツにいっぱい糸引いてる……」
千秋は嫉妬の念を込め、夕貴の女口に中指を突き入れた。
「はあうううッ!」
「ご主人様のオチ○ポ様を舐めさせてもらったんだから、仕方ないわよ……ねっ!」
「あ゛あ゛ッ! 待ってッ! 待ってえええッ!」
そんな声は右から左に、薬指も加えた二本の指をくるくる掻き回しながら叩き込む勢いで出し入れを繰り返す。
「ご主人様のお指は太くて逞しいから二本じゃ足りないかな?」
千秋は空いた手の人差し指を陰核に近付け、強く押し当てた。
「ああッう! ひあぁぁぁぁッ!」
喘ぐように膣肉が縮み、千秋は責めの手を逃がした。
それを求めるように夕貴の腰が浮き、円を描くように宙をさ迷い始める。
「ぁッ……あああぁぁあぁぁッ……」
しかしその揺れは夕貴の意思を持ったものへと変わった。
足を臀部の下へ遣り、踵を浮かせ、股を大きく開き、恥ずかしい部分を目一杯突き出して、上下に細かく揺すっているのだ。
「お強請りしてもご主人様はいないわよ? まぁ、私もしちゃうから解らなくもないけど……」
その卑しい格好は、四つん這い時のお強請り腰振りに然り、もう身体に染み着いてしまっているのだった。
「もうイっちゃうかも……頑張って?」
千秋は夕貴の顔に腰を下ろしながら服の上着を捲り上げ、現れたレース飾りの黒いブラジャーのフロントホックを外した。
「んんッ……はあんッ! ひんッ!」
体重を乗せながら夕貴の豊乳を揉みしだく千秋。
重みを加えることで悠の力強い手つきを再現させようとしているのだ。
また矛先を胸へ変えたのは、恥部への刺激では本当に絶頂させてしまうおそれがあったためである。
ここで夕貴をイかせてしまうと、ご主人様に最良の環境を提供できないのだ。
一人でも多くの発情した奴隷を前にしたご主人様が、存分に弄んで性処理に使えるよう注意を払っているのである。
首輪を巻いたエロウサ千秋の状態では、純華から伝染した命令を実行していくカノトモがどのようになり、その上でどうしたらご主人様に愉しんでいただけるかということを勝手に考えてしまうのだった。
そしてエロウサ千秋は当然、全裸である。
散々の寸止めに発情と抑制を繰り返した身体は敏感で、夕貴の嬌声に混じる吐息が陰唇を撫でただけでだらだらとエロ汁を垂れ流している。
奉仕穴をヒクヒクさせながら、しかし嬌声を上げるには足りない刺激に時折腰を捩っていた。
夕貴は夕貴で口回りを汚されながら、しかし抗えず豊乳を掴み解されている。
悠には及ばないながらも、二度の連続寸止め直後で敏感な身体では十分すぎる刺激。
悠にされていたらとっくにイっているだろう。
しかし相手は千秋。
鷲掴まれて揉み潰すだけでは絶頂へは辿り着けない。
そう、その刺激だけでは……。
「ひやああああッ! あッ! あぁッ!」
乳頭を摘み上げられた夕貴は甲高い声を上げる。
乳房だけならまだしも、乳首への刺激も加わると耐えられない。
「イクッ! イクッ! 止めてッ! イっちゃううう!」
お強請りポーズを晒している腰が不規則にビクビク微動しているのを見て、千秋は乳頭捻りを止めた。
あの腰の動きは自分の意思では出来ない、痙攣の予兆……同じ身体だからこそ良く解るのだ。
その証拠に、夕貴はまた自然と絶頂を強請って意思のある腰振りを無意識に披露している。
「はしたない。私と一緒……」
千秋は満足げに呟き、ベッドを降りた。
「次の寸止めオナニーまであと十五分……ちゃんと実行してね」
遠ざかって行く鈴の音を聞きながら、夕貴は漸く臀部を落ち着けた。
「そう……いうこと、か……」
足りない三時間分の寸止め責めを受けたた夕貴が先程の千秋の言葉から何が起こっているのか気付くまでに、全く時間は掛からなかった。