続・花嫁サークル!! 16
「さあ……」
夕貴に訊かれるも、彼にはそう答えることしか出来ない。
「あ、メールだ」
手中でまた震えだした携帯に、彼は新たなメールの着信を悟る。
「「………………」」
差出人、まどか。
「「………………?」」
二人とも言葉が出ない。
何故かまどかからも卑猥な画像で寸止めの実行報告が送られてきたのだから。
「え? 今度はルナかよ」
確認し、二人して絶句する。
「何がどうなってんだ?」
「…………」
夕貴は答えることが出来ない。
すっかりあてられていた。
「次は花音かよ……ん?」
夕貴の手が再び這い回っている。
「ご主人ッ様ぁッ……」
声に吐息が混じり、呼吸が荒い。
「あれ? 発情しちゃったのかな?」
「はぃ……夕貴はッ、ご主人様だけの淫乱な牝犬ペットなんです……」
夕貴の手は激しく蠢き、硬くなるそこを優しくさすり続ける。
「発情してるのは夕貴だけじゃないんだぞ?」
小春の画像を見せられた夕貴は、濡れそぼる花びらに意識が向かってしまう。
「夕貴だけ気持ちよくなるのか?」
「んんぁ……夕貴もッ、我慢します……」
連帯感、なのかもしれない。
悠の許可さえあればイくことは可能だ。
寧ろ、如何なる場合でもイかなければならない。
しかし今は違う。
選択肢を与えられ……いや、暗に「皆は我慢してるのに?」という非難を感じさせる問い方だ。
ここで絶頂を求めてしまうと、皆は出来るのに自分は出来ないという意識が立ってしまう。
故に夕貴は我慢を選んだのだ。
「いい子だ。じゃあ夕貴も寸止めしないとな?」
悠は夕貴の髪を撫で、夕貴は顔を赤らめる。
「はッ、はい……」
「ほら、始めろよ。オカズをやるから……」
悠の口調が完全に変わり、夕貴の背筋は震え上がる。
「ありがとうございます……んああぁッ……」
取り出された肉棒を直に掴み、その感触に腰を捩った。
滑らせる手中にしっかり脈が伝わり、瞳を潤ませる。
「ご主人様……」
右手で擦りながら接吻に及び、舌を絡ませる夕貴。
応えるように絡まってきた舌に身体の芯が溶け始め、陰茎摩擦はハッキリとしたものへ変化させる。
口から卑猥な音を弾かせつつ、硬くなる剛直を上下に扱き、熱くなっていくそれに子宮を縮み上がらせた。
「はあぁ……ご主人様ッ……」
夕貴は膝を付き、肉茎への頬擦りを始めた。
半勃ち気味のソレにしっかり頬肉を押し当て恭しく擦り上げると、強請る視線を悠へ向けた。
イチモツに触れていた感触がなくなったため悠は夕貴の頭に手を置く。
すると、直ぐに頬とは違う感触が愚息を這い始めた。
悠の視線はずっと携帯に下りている。
小春の次に少し間があり、紗耶、志穂と続けて受信したメールには、やはり蜜まみれの花びらと上気した顔で瞳を潤ませる恥態を収めた画像が添付されている。
それを見て、訳の解らない状況に多少混乱していた。
しかし、股下に両手を向かわせて腰を踊らせながら舌を蠢かす夕貴の愛撫に、陰茎は確かに膨らんでいく。
「はぁッ……はぁッ……あんんッ、んッ……はうぅんッ!」
ショーツに潜り込ませた両手……右手は中指が陰唇に埋まり、左手は指先が真珠を撫でている。
その刺激は、純華が首輪を引かれて強引に唇を奪われた場面に胸も女芯もキュンとなることで目覚めてしまった疼きに働きかけ、大きな快感になっていた。
忙しなく顔を動かして、フラフラ逃げる肉棒を懸命に舐め上げながら嬌声を必死に呑み込んでいる。
ここは公衆トイレの個室の一つなのでやむを得ない。
少し開いた小窓の向こうに春を主張する桜が見える場所なのである。
そこで、次々に送られてくる恥態画像を確認する悠の足元で、彼の興奮に舌奉仕をしながら寸止めさせるために自分で快感を高ぶらせる夕貴が居るのだ。
「ぁッ……んッ! ぅぅッん……ふぉはッんッ、んふううぅッ……」
全体に唾液を重ね塗った夕貴は、発射準備の整った砲身をくわえ込んでいく。
舌先を操って銃口を刺激し、首を振って銃身を擦り上げる。
上目遣いで子種を強請りながら自ら煽っている快感に尻を振り、ポニーテールを踊らせ続けている。
「…………終わったか」
漸くメールの殺到が止まり、悠は改めて受信したメールを確認していった。
どうやら、夕貴以外の全員が送ってきたというわけではないらしい。
「んと……夕貴はまぁいいとして、愛と……里奈、美鈴のがないな……」
その呟きの後、突然向けられたら光に夕貴は少し目を細めた。
「飲まずに溜め込め?」
「んぐぐッ! ん゛ぐッ、んッんッんッんふぉッ……」
ポニーテールの根元を掴まれた夕貴は為されるがままに頭を揺すられる。
荒々しく喉を犯すように喉奥を突かれ、しかし夕貴は舌を蠢かして悠の絶頂感を誘った。
「くッ……ッ!」
その呻きを聞き、夕貴は慌てて両手を悠の腰へ回した。
「ん゛ん゛ん゛ーーッ! ぐぶッ! んッ! んんッ! んッ……ッ」
一度目の大きな躍動を喉に受け、次が出るまでに素早く首を引く。
亀頭のみを口に含んだ状態で、夕貴は言いつけ通り白濁を口内に留めた。
しかし、陰茎の分キャパシティを確保したにも関わらず直ぐに満たされ、余剰分が口の端から顎へ垂れていった。
感極まった身体は喉奥への射圧が一回だった事が幸いし、絶頂へ触れる手前で何とか止まっている。
手を回すのが遅れていれば噴射の全てを喉に受け、夕貴は達してしまっていただろう。
「口開けろ」
ちゅぽ……という音を聞かせて離された肉棒に変わり、ライトを照らしている携帯が迫ってきた。
夕貴は軽く舌をクルクルさせた後、向けられたら携帯に向かって口を開く。
そして、こぼれないように気を付けながら舌を出した。
直後にシャッターを切る電子音が流れ、
「飲んでいいぞ」
とゴックン許可が下される。