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続・花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

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続・花嫁サークル!! 12

「俺はどっちでも良いよ。首輪巻いてても巻いてなくても皆好きなことには変わらないしさ」

 紗耶にそう答えた彼の視線が言い付けを守って首輪を填めている純華へ移る。

「純華は別。今日は付けとけよ?」

「はいッ……仰せのままに……」

 自分に向けられた視線が心中の被虐心を煽る飼い主様の物に変わり、純華は条件反射のように身震いを起こしてしまう。

「いい子だ」

 悠はリードを繋ぐ首元の輪に人差し指を引っ掛け、ググッと自分の方へ引き寄せる。

「ああッ……くうんんッ……」

 喉奥に苦悶を絡ませながら、純華は為されるがままに首輪を引っ張られ、顔を上へ向けさせられた。
 朝食時に過敏にされた身体では、それだけで瞳を蕩けさせてしまう。
 その瞳に、彼の顔が近付いている。

「んんんッ……んふッ……」

 とどめとばかりにグッと首元を引かれた時、純華は口吻に及んでいた。
 そうなるように首輪を引かれたのだ。
 まるで蹂躙するような激しい接吻に、純華は口の端から唾液を零している。

「ふぁッ、んッ……んんッ! んふッ!」

 次の瞬間、純華の髪はピクピク跳ねていた。
 何かを我慢して結局間に合わなかったかのように、膝頭を寄せて身体を弾ませている。

「イったな?」

「ふぁッ、ぁぁッ……申し訳ッありませんッ……」

 紅潮した顔で悠を見上げる純華は、軽いと言えども漸く訪れたアクメに未だ身体を震わせていた。

「感極まってるところをたっぷりお仕置きしてあげるつもりだったのに……」

「んああ……んッ……申し訳ありません……」

 そんな状態でのお仕置きを想像し、同時にその機会を逃してしまった事に純華は発情半ばで謝罪を繰り返す。

「うーん……じゃあ、俺が戻るまで一時間置きに寸止めオナをしろ。寸止め後の写メ報告もしてもらおかな」

「はいッ、はいぃぃッ……畏まりました、ああッ、んッ……」

 命令内容に腰を捩って悦びを示す純華。
 彼らのやり取りを見ていた周囲もはりもじもじしていた。

「じゃあ夕貴、行こっか」

「あ……うん……ッ……」

 靴に履き替え

「「行って来まーす」」

とドアを開ける彼らに

「「行ってらっしゃーい」」

と見送った彼女たちは、ここに出て来た目的を果たした。

「よーし、頑張ろっ」

 突然、冬香は謎の意気込みを表明する。

「何を?」

 夏希に訊かれ、

「何をって、寸止めオナニーに決まってんじゃん」

と冬香は当然のように返す。

「そうね。あんなの見せられたらされたくなっちゃうもの。私も頑張ろうかな」

 小春は柔らかい笑みを浮かべながら参加の意思を明らかにした。

「皆物好き……考えることは一緒みたい……」

 と呟く紗耶もやる気でいたらしい。

「だって私たち、悠のペット仲間だしカノトモ(彼女友達の略)だし……ミィもやるでしょ?」

「うん、やる」

 冬香に振られた夏希はコクンっと頷く。

「あー……やっぱ間に合わなかったかぁ……」

 玄関へ出て来たまどかは口惜しそうに言いながら頭を抱える。

「まどかもやる?」

「何を?」

「一時間置きの寸止めオナニーと寸止め後の写メ報告をご主人様に命じていただいたんです」

「えーっ! 何それっ! やるやるっ」

「命令されたのは姫だけなんだけどね」

「全っ然問題ない。自分で寸止めしなきゃいけないとか、辛そうで……気持ちよさそう……」

 そこに

「ったく……こんなとこで何やってんの?」

自室まで聞こえてくる声にたまりかねた千秋が階段から下りてきた。

「実はね……――」

「何それ。やるわけないしっ」

「とか言って、やっちゃうんでしょ?」

「うっ、うるさぃっ……」

 千秋の返答が尻すぼみになっているところへ

「あれ? 皆こんなとこで何してんの? まさか、ダーリンがまだ行ってないってことないよね?」

と、花音を筆頭に顔射された三人が姿を見せ

「ねぇ、寸止めオナニーしない? 姫への命令なんだけどさ……――」

「え、何それっ。やるやるっ」

彼の命令は伝染していく……。
 その頃、一時間後に何故か純華以外からも写メを受け取ることになるとはつゆ知らず、悠は夕貴と一緒に電車に揺られていた。

「うん、間に合いそうっ」

「それさっきも聞いたって……」

 携帯を見る夕貴に呆れ気味の溜め息を洩らす悠。

「割と際どい線だったんだからっ」

「へいへい……」

「だいたい、直ぐに出ればこんなことにはっ……」

「でも結衣の顔も見ときたかったし……」

「その後の話に決まってるでしょ?」

 夕貴は顔を赤からめる。

「あ〜……それでやたらと体を密着させてくるわけか」

 片腕に両手を絡ませている夕貴の様子に納得いったらしい。
 彼女は更に恥ずかしそうに視線を逸らすと、更に腕を絡め付け胸の感触を彼へ伝えた。
 電車の揺れに紛らせて悠の腕を乳房に押し付け、興奮を煽ろうと試みる。
 今の混み具合ではそれ以上の事は出来ず、下車してからご褒美を貰えるように少しでも刺激しようという作戦のようだ。
 そうやって夕貴がお強請りをし始めた頃……。

「あと三分……」

 ルナは時計を確認し、紅潮した顔に妖しい微笑を浮かべた。
 悠が家を出て一時間は経っていないが、あと三分後には長針が真上を向く丁度いい時間なのだ。
 それを開始時間とし、一時間毎の耐久自慰命令を実行に移そうというのである。

「なんか、不思議な気分……」

 ダイニングのテーブルを囲む、悠の恋人たち……そのうちの一人、まどかはそう呟いて内腿を擦り合わせた。
 美鈴、里奈、愛、千秋、夕貴の五名を除いた十二名がそこで自慰に耽るスタンバイをしているのだった。
 端から見ても不思議な光景である。
 悠の前での集団自慰なら飽きるほど披露させられた。

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