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龍使いの少年 第二部
官能リレー小説 - ハーレム

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龍使いの少年 第二部 44

ミューゼは、残された仔竜の養育係に任命している。
僕にかけた色々な迷惑の、ペナルティだ。

それともう一つ、彼女には任務がある。
女神ベレの代行だ。表裏一体とされる女神には、適任の役目だ。
僕が人間に封じたベレは、さっさとハーレム惑星に移住していたのだ。
厄介ごとの多い神の座を、死ぬほど嫌うミューゼにとっては災難な話だ。
手を抜いて“影”に悩まされるのは困るから、それなりに働いているようだ。

新天地に移住した経産竜たちは、活躍をしている。
5万人の魔女達と協力して、惑星改造だけではなく、見事な都市を建設しているのだ。
半竜にも魔術のイロハを伝授して、魔法使いに仕立て上げる計画も進行中だ。
竜の血で桁違いに多い魔力で、優秀な魔術師になることが期待されている。

その他の女は、ドワーフが造成開墾した土地に、作物を植えている。
ドワーフの土木技術は一級品だ。
地下坑道から排水したり、竪穴の強度を保つのは命に直結することだから、積み重ねた工夫の量が違う。
彼らの技術が投入された灌漑施設や農場は、人間のものより質が高い。

実用化され、出荷が始まっているトラクター類もあるので、非力な女性だけで農場が成り立っている。
病虫害はミューゼの加護のおかげで、縁が無いものになっている。
あらゆる面で、理想世界と言える状態だった。


一方の僕は、相変わらず祭りを開いて、乱交の毎日だ。
建設中の壮麗な魔法都市や豊かな理想郷の噂は、全世界に広がっている。
戦乱の無い、ハーレム惑星へのパスポートを求めて、以前よりも女が群がる状態だ。
あと4,5年ほど祭りをして、充分な数の女を揃えたら、ハーレム経営に専念しようと思っている。
抱いて孕ませたら後は放置と言うのは、後宮の主として無責任すぎるからね。

その意図が漏れたのか、ミルクレディやファチュンの女騎士の志望者が激増している。
少しでも僕の目に留まることを、期待しているのだ。
南の国では僕の会社の事務員が花形の職業だし、魔法ギルドの徒弟志望の女性も増加中だ。
ベレの巫女の人気も高止まりだし、竜王城のメイドは夢の職業となっている。

そんな日々の合間のある日に、僕はとある村に出向いていた。
剣の村跡地に近い、山間の集落だ。そこにある雑貨屋が、今日の目的地だ。
約一年ぶりに会った、雑貨屋の女主人ナリサさんは、双子の赤ん坊をあやしている最中だった。

「こんにちは、お久しぶりです」
「あら、元気にしてた?」
旅の途中で立ち寄った、僕の事を覚えていてくれたようだ。
それも当然か。
彼女が抱いている、双子を仕込んだ相手だからね。

「これ、渡す機会が無くて。僕が作りました」
竜を模った装身具を手渡した。
手渡すときに、指が絡む。
誘われてもな…。オッチャンに悪い気がする。
そういえば、オッチャンの名前を聞いた事が無かった。今さらな話だけど。

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