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龍使いの少年 第二部
官能リレー小説 - ハーレム

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龍使いの少年 第二部 2

再構築で呪いが完全解除されている事に、気付いていないらしい。
僕は眼球に魔力を集めて、視線で呪縛してみた。
魔眼って奴だ。
今の体は神の力で作ったコピー体だから、人間由来の部分が全く無い。
だから、神の力を無制限に使える、素敵な肉体だ。

「な、何だと!?魔眼?」
「気付くのが遅すぎだ。再構築した僕には、呪いは通じないよ」
呪いを再調整すれば、影響が出るだろうけど、そんな機会は与えない。
僕から奪った力を、魔神は使いこなせていない。
竜の性質に影響されて、卵巣に力が集中している。

「力を返してもらうよ」
「な、何をする!」
魔眼で縛っているので、魔神は抵抗できない。
僕は両手を山羊の下腹部にズブリと突っ込んだ。
グリグリと腹を探って、卵巣を握った。
これを引き抜いてしまえば、魔神は全ての力を失うはずだ。

「や、止めてくれ」
「どうして?僕は、敵には容赦しないよ」
僕に逆らわなければハーレムに加えてやったのに、馬鹿な奴だ。
敵対する者は、殺す。それが竜だ。
油断していた僕が馬鹿だったが、もう失敗はしない。
禍根は完全に断ってやる。

「ぎゃぁぁぁ!」
「ふん、汚い肉団子だ。…飴玉になれ!」
みぢりと、強引に引き抜いた卵巣は、そのまま喰うには不味そうなので、飴玉に変質させた。
メロンソーダ味だ。
二つとも口に含んで、転がしてみる。
ゆっくり取り込むのが面倒なので、ガリガリと噛み砕いた。

力を失った魔神は、あっけなく炎となって消滅した。
念の為にアカシックレコードを探っても、完全に破滅しているようだ。
ふう、怒りのあまり、普段と違う性格になってしまった。
完全に竜の精神構造になるのも、遠くないかもしれない。

これで僕は、妄想神完全体+αだ。
山羊由来の部分は、限りなく小さいけどね。
魔神の力を食べたので、山羊の村の住人も眷属として組み入れられたのを感じる。
面倒だが、放置するわけにも行かないだろう。
僕は山羊の村に転移した。

村には、灰となった本体の残骸が残っていた。
灰から体を再生して、元の世界に送り返そう。
山羊から取り返した力の中から、遠藤豊の魂を分離して再生体に組み込む。
こちらの世界の体だから、痩せていない状態だ。
いきなり筋肉質になると混乱しそうだけど、そのまま帰そう。

亜空間圧縮が必要だった睾丸は、完全再生せずに通常サイズに制限した。
普通の人間には、あの力は強大すぎる。
それでもニンフを相手にした後、港町ベリス到着した頃の性能だ。
通常使用なら、無限に等しい精力だ。

「これで、さようならだな」
「ああ、達者でな」
僕が僕に挨拶をする、奇妙な光景だ。
現実世界に戻るのは、オリジナルの蘇生体に決めた。
記憶は融合状態のものだから、オリジナルとは言えないのだけど。
服を交換して、テレパシー能力を与えた後に、現実界に送り返した。
なんだか、一仕事終わった気分だ。

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