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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 100

 ――俺はお前が好きなんだ。胸の大小なんて関係ない。お前だからいいんだ。
 彼の言葉が小さな胸に染み入った。
 とはいえ、その後のデートで大きな胸の女性に目が行ったとき、紅音は彼の耳をちぎれるほどにひっぱり、お詫びの印に前から気に入っていた服を買わせた。もちろんそれは彼と二人の親密な時にしか着ない大切なもの。
「少しは大きくなったよね?」
「ああ」
 まだ小さく、守の大きな手にはあまる紅音の乳房。それを隔てるスポーティなブラを守は遠慮なく捲り上げる。
 揺れるほど大きくない紅音のおっぱいは穏やかなカーブを描いており、頂点にきりっと乳首が立っていた。小さな乳輪に健気に立つ彼女の乳首は、舌で転がすと甘い声で鳴いてくれる。
「あん……」
 それは今日も変わらず、彼女は軽く仰け反りながら呻いた。
「紅音は敏感だね……」
「うん。守にされると我慢できなくて……」
 恥ずかしそうに、けれど嬉しそうに彼を見る紅音。その野暮ったい頬を白い指先でなぞり、乳首を舐める唇に無理やり押し入れる。
「えっちぃ……」
 守の舌先が異物を嘗め回すと、くすぐったそうに紅音が笑う。
「可愛いんだもん。紅音の指……」
 普段は竹刀を握る紅音の指先。たまにささくれ立つ棘で刺してしまうが、それは一つ上の頼もしい彼氏が他の面々に隠れて舐めてくれる。そのおかげか、前より竹刀を握ることに抵抗がなくなった。
「んっ……やだぁ……」
 人差し指の第二間接まで舐めようとされたところで、紅音は指を抜く。唇と彼女の指を結ぶ守の唾液。彼女はふんふんと匂いを嗅いだ後、唇に入れる。
「甘い? 気がする。うふふ」
 首を傾げて尋ねるように感想を言う紅音。
 笑うと笑窪が出来るのは、彼女が道場で練習に参加しだした頃から知っている。
 ロリコンでない守は、そのころの彼女を特に意識せず、師範の娘程度にしか考えていなかった。それが変わったのは、彼が中学に入った頃。

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