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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 99

「んちゅ、んちゅ……ちゅっぱ……はぁ……守……」
「ちゅ、じゅちゅちゅぅ……、紅音……」
 むさぼるように互いの唇を求める二人。紅音は大田原守の唇に柔らかな唇を押し当て、舌を絡め合っていた。
 彼の唾液を啜り、自分のものを押し付けるようにする。正味なら背筋が震える行為も、薄明かりの中、寂しい気持ちを埋めてくれる人となら平気。それどころか思考をぼんやりとさせ、さらには気持ちを溶かす酩酊を与えてくれる行為。
「守、好き、大好き……! ちゅっ、ちゅぱ……ちゅっちゅっ……」
 守の顔にキスの嵐をふかせる紅音は、彼のたくましい腕に抱かれ、その体重を預けることで確かな安堵感を持っていた。
「ああ、俺もだ。紅音、ずっと前から、ずっとずっと好きだった。俺はお前とこうしたくって、剣道やってた。嬉しいよ、紅音。お前のこと、愛してる。絶対に離さない」
 体重を預けた後、紅音は髪を撫でられるのが好きだった。
 三度目のセックスを終えた後、そうしてあげたらはだけたワイシャツの裾をきゅっと掴まれた。それからは欠かさずに彼女の黒髪を撫でることにしている。そのほうが膣奥の濡れ具合も良くなる。
 もっとも、それを伝えたら口を尖らせた彼女に竹刀で叩かれた。とはいえ、それからは二人の睦み合うときの暗黙の了解となった。
 守は紅音のブラウスのボタンを外す。上から一つ一つ、丁寧に。まだ膨らみかけただけの乳房はBカップのブラに納まっていたが、セックスを始める半年前までは余裕があった。
 守に揉まれることで刺激されたのか、それとも遅めの二次成長が始まったのか。
 少し前までなら剣道の邪魔になると小さいままで良いと思っていたが、愛する守を前にして貧弱なままの胸元を恥ずかしく思うようになった。
 最初は彼に小さな胸を見せることを嫌がり、着たままで繋がった。けれど二度目の行為のとき、後ろから激しく突かれ、胸があらわになった。
 その時、守は小さな胸を隠したがる彼女を抱きしめた。

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