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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 83

「旅人だろうが盗賊だろうが、我が国を通過する者は全て綿密に取り調べる事になったのだ!これは大公殿下のご命令である!衣服に麻薬や偽金を隠して持ち込む者もいるからな…裸になってもらおうか…」
兵士はイヤらしい笑みを浮かべながら言った。
「た…旅人の通行の自由は大陸協定で保証されています!こんな事をしてたらそのうち各国からの制裁が…」
珍しくアナシアが抗議した。服を脱ぐのが嫌だからだ。ちなみに、ほぼ死文化した大陸協定だが交易・流通に関する部分だけは未だ健在で機能していた。大国が交易によって得られる利益を失いたくないからだ。
「だまれ!!我が国に入国しようというからには我が国の法に従ってもらう!さぁ、服を脱げ!!」
「それとも貴様ら、何かやましい所があるのか?あぁ?」
兵士達は高圧的に迫って来る。リュウジュはライアに耳打ちした。
「何か感じ悪い国だね…ねえ、迂回して行かない?」
「いや、このヴィルネ大公国を抜ければ聖都まであと少しなんだ。な〜に、裸になるくらい安いもんさ…」
そう言うとライアはスルスルとビキニアーマーを外していった。もともと裸に抵抗の無い彼女だ。
「仕方ないな…」
「まったく人間というやつは…」
「ちょっとぉ〜、あんまりエッチな目で見ないでよぉ〜」
ヴァレリア、サラ、そしてミーシャも服を脱いでいく。彼女達もまたライア同様、人前で平気で裸になれる人種だった(サラとヴァレリアは異種族である人間に裸を見られても恥ずかしいという意識がそもそも無い)。
「……」
アナシアだけが一向に服を脱ごうとしない。よく見ると彼女は涙目で小さく震えている。
「どうした神官?貴様も早く裸にならんか!」
「こ…こんな非道、神々はお許しになりませんよ!?聖都に着いたら大陸協定審査会に告発しますからね!?」
「ヘッ…何言ってやがる…」
「尼さ〜ん、もったいぶってねえで早くストリップしてくれよ〜」
兵士達の間から下品な笑い声が起こった。兵の質も悪い。軍隊内に教育や規律がしっかり行き届いていないのだろう。
「ヒュ〜♪すっげえ〜」
「乳でけぇ〜、姉ちゃんパイズリしてくれよ、パイズリ〜」
「それより犯らせろよ、へへへ…」
兵士達は既に裸になったライア、サラ、ミーシャ、ヴァレリアに口笛を吹いたりヤジを飛ばしたりしている。
「クソ!あいつら…アナシアさん、脱ぐ事なんて無いよ!」
「は…はい…」
一方、馬車の方を調べていた兵士達は隊長らしき男に報告した。
「確認終わりました。二〜三、禁止品もありますが、私物であって密輸目的ではないようです。武器類も個人装備のみ。問題ありません」
「よし!それでは入国税を支払って通って良いぞ」
「…何だって?」
その言葉にライアの表情が変わった。
「だから入国税だ!一人あたま金貨10枚!出国時には出国税も支払ってもらうからな!さあ、金貨60枚、出してもらおうか!?」
「ふざけんじゃないよぉ!!」
次の瞬間、グシャっと嫌な音がした。ライアの拳が隊長の顔面にのめり込んだ音だ。
「あ〜あ…やっちゃった…」
リュウジュは溜め息混じりに言った。しかし、なんとなく胸がスッとした。
「一人あたま金貨10枚なんてボッタクリもいいところじゃないか!こっちは裸まで見せてやったんだ!逆に観覧料もらいたいくらいだよ!」
隊長はバッタリと倒れた。兵士達は慌てて六人を取り囲む。
「き…貴様らぁ…!!」
「入国税を払わずにこの関所を通過するつもりか!?」
兵士達の剣や槍が六人に突き付けられる。
「おうよ!!やってやろうじゃないの!」
ライアは裸のまま格闘技のような構えを取った。おそらく彼女は体術のような物の心得もあるのだろう…。
「僕も!こんな馬鹿げた法律、従えないよ!」
リュウジュも腰の種大を鞘から抜いた。
「やれやれ…面倒な事になったな」
「仕方あるまい…我が意に応え、我が意に従え…フラガラックよ!」
「わ〜♪関所破りね」
サラ、ヴァレリア、ミーシャの三人も足元に置いた各々の武器を拾い上げた。彼女達も裸のまま戦う気らしい。
「皆さん、やっちゃいましょう!神々もお許しくださるはずです!」

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