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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 71


「…ごめんなさいリュウジュさん…軽蔑しましたよね…」
数分後、リュウジュとアナシアは部屋に戻って来ていた。
お互い掛ける言葉も無く、しばらく部屋を沈黙が支配していたが、先に口を開いたのはアナシアだった。
ちなみにライアとサラは気を効かせて出て行った。
二人は今ベッドの上に腰掛けている。
「そうです…私は神官でありながら、リュウジュさんに唇を奪われて欲情し、人目もはばからずにリュウジュさんの名前を叫びながらオナニーしてしまうド変態淫乱女なんです…!」
「ア…アナシアさんが謝るなんて変だよ!謝らなきゃいけないのは僕の方だ!ごめんなさい!アナシアさん!」
リュウジュはアナシアに頭を下げた。
「リュウジュさん…」
そんなリュウジュにアナシアは言った。
「…好きです…リュウジュさん…」
「え…?」
「…あ!」
それはごく自然に口をついて出た言葉であり、リュウジュもアナシア自身も驚いた程である。
リュウジュはアナシアが自分に好意を寄せている事は知っていたが、まさかこのタイミングで告白されるとは思わなかった。
「い…言ってしまったものは仕方ありませんね……そうですよ!私はアナタが好きなんですよ!アナタにキスされた時、凄く驚きましたけど嫌ではなかった!このまま最後まで行っても良いかとさえ思いました!でも…私は神官なんです!生涯処女を守り通すと神々に誓ったんです!でもアナタと結ばれたい気持ちはもう抑えられません!アナタのせいですよ!?」
アナシアは再び泣きながら怒ったように一気にまくし立てた。
「アナシアさん…」
リュウジュも何と言って良いか分からず、困り果てていた。
「ご…ごめんなさい、リュウジュさん。少し言い過ぎました…でも…」
アナシアは法衣の襟元に手を掛けるとスルスルと脱ぎ捨てていった。
靴も脱ぎ、下着も脱ぎ、身に付けている物を何もかも取り去って、生まれたままの姿になる。
ただ一つ、首から下げた銀の鎖と、その先にぶら下がった銀細工の十字架のような物(彼女の信仰するガイア教のシンボルである)を残してである。
それはメロンのような巨大な二つの乳塊の谷間に半ば埋まっていた。
「リュウジュさん…見てください…これが私の全てです…」
アナシアはリュウジュの真っ正面に立ち、両手を広げて見せた。
リュウジュは目を見張った。
アナシアの裸を目にするのは数度目だが、本当にマトモに見たのはこれが初めてだった。
「……」
リュウジュは言葉を失っていた。
アナシアの白い肌、金色の長い髪、青い瞳、美しい顔立ち…それはまるで女神のようだ。
だが首から下は、その巨大な胸を始め、肉感的で何ともイヤらしいムチムチとした体付きをしている。
正邪併せ持つ肉体であった。
「リュウジュさん…私、決めました!私はアナタに私の全てを捧げます!アナタの物になります!」
「アナシアさん…嬉しいよ!」
リュウジュはアナシアを抱き締めようと彼女の側に歩み寄るが、アナシアは彼を制して言った。
「待って!ただし条件があります」
「条件…?」
「はい。以前にもお話しした通り、私には使命があります」
「あぁ…!確か、亡くなった神官長さんのためにお祈りをお願いするとかいう…」
「はい。ですから聖都に辿り着くまで…それまではまだ神官でいさせてくれませんか…?」
アナシアはリュウジュの目をジッと見つめた。
「…わかった。僕、待つよ!」
「あぁ…ありがとうございます!リュウジュさん」
そしてようやく二人に笑顔が戻った。
アナシアはリュウジュをギュッと抱き締めた。
「お役目を果たしたらすぐに還俗します。その時は思いっきり愛してくださいね?」
「うん!」
リュウジュは元気良く頷いたのだった。

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