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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 68

先頭には道案内としてサラ。その次がアナシアで、アナシアが道に迷わないようにリュウジュがその後ろに付き、背後からのモンスターの襲撃を警戒してライアが最後尾についていた。
深い森ではあったが、サラの案内で通りやすい場所を選んで一行は進む。

(ああ・・・・ヤりたいなあ・・・。)

見事なヒップを揺らして歩くアナシアの後姿を見て、リュウジュは欲情していた。

(何とかして今日にもアナシアさんを抱けないかな。)

リュウジュは何かいい方法はないか考えながら歩いていた。

幸い彼らが後ろから見ているので、アナシアもサラとはぐれたりはしなかった。

昼間でも薄暗い程に鬱蒼と茂っていた森も、次第に木々の密度が減って拓けて来た。
「見ろ、街道だ」
サラの指差す先には整備された道が見えた。
「すごいや!こんなに早く出られるなんて…!」
「あぁ、確かに“森に関しては”エキスパートだね」
「“森に関しては”は余計だ」
「この道を辿れば聖都へ辿り着けるのですね…!」

幸運な事に、一同が街道に出た地点から数里進んだ所に、そこそこの宿場町があった。
この辺りは温泉地らしい。
リュウジュは言った。
「今日はここに一泊して、温泉に浸かって旅の疲れを癒そうよ」
まだ日は高く、進もうと思えば先に進めるのだが…。
「そうですね」
「うむ、急ぐ旅でもなし…」
「それに関しちゃ私も賛成だ」
…という訳でこの日は温泉宿に一泊する事になった。
「どうせなら一番良い宿に泊まろうよ!この通り、金だけはあるし…」
ライアは所持金の入った皮袋をジャラジャラ鳴らした。
それに対してアナシア。
「私は一番安い宿で良いと思います。まだ先は長いのですからね。節約するに越した事は…」
「まあまあ、アナシアさん。たまには良いじゃない!」
「リュ…リュウジュさんがそう言うのなら…」
「意志が弱いな」

一行は町で最も高級な宿屋に入った。
内装も調度品も高級感溢れる物。
宿屋というよりホテルに近いかも知れない。
「すいませ〜ん、泊まりたいんですが…」
フロント係はリュウジュ達の服装をジッと見て言った。
「あの…お客様は冒険者風の出で立ちをしておいでですが…貴族の方でいらっしゃいますか?」
「いいや、由緒正しきアウトローだよ」
「私は見ての通りの僧侶です」
「私はエルフだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「僕は…ええと…平民?…なのかな…?」
フロントは少し大袈裟な態度で言った。
「あぁ…!申し訳ございません。当宿は貴族階級の方しかお泊まりいただけない決まりとなっておりまして…」
「何ぃ!?アンタんとこの宿じゃあ客を選ぶってのかい!?」
ライアは凄んだ。
「はい」
しかし、動じないフロント。
こういう客には慣れているようだ。
「しょうがない。他の宿に行こうか…」
「そうですね」
「まったく…人間というのは階層を作るのが好きな人種だ」
リュウジュ、アナシア、サラはとっとと諦めて宿を出ようとした。
しかし、ライアは怒りが収まらない。
「オウオウオウ!!冒険者を差別すると、冒険者ギルドが黙っちゃいないよ!?気の荒い連中がこちらにお邪魔する事になるかも知れない…。なに、金ならこの通り、ちゃんと持ってるんだ!」
「ライアさ〜ん、いいよ、そんな脅迫まがいの事しなくても…早く行こうよ〜」
「ちょっと待ちなよ!今、交渉中なんだからさ!」
フロントは言った。
「お金を支払っていただければ良いという問題ではないのです。これは当宿の品格の問題なのです。集団で攻めて来るというのなら、どうぞおいでくださいませ。当宿も全力で迎え撃たせていただきます。我々従業員一同、貴族のお客様を狙って来る賊共との戦いで実戦ならば多少は経験しておりますので…」
奥から従業員の制服の上に鎧を着込んで武装した連中がぞろぞろと姿を現した。
皆、並々ならぬ目つき。
その中には歴戦の者も少なくない。
「ま…参った!今日の所は引き上げよう…」
同じく戦いの中に生きるライアはすぐに判った。
(ライアさんは何に対して負けたんだろう…?)
リュウジュにはサッパリだった…。

一番良い宿が貴族専用だと言うので、一同は仕方無く少し格下げする事にした。
「…負けた…“品格”に負けた…」
ライアはガックリと肩を落としている。
「まあ良いじゃないライアさん。無理を押し通して泊まったとしても、お互い微妙に嫌な思いをする事になるだけだよ。それより温泉を満喫しよう?」
「リュウジュ…そうだね!よ〜し!混浴温泉でタップリ生中出し子作りセックスだ♪」
切り替えが早いのがライアの良い所である。
やがて一行は、この町では中流レベルの宿にチェックインした。

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