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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 61


かくして作戦は開始された。
まずエルフ達が山と積まれた木の枝やら目の痛くなる草やらに火を放つ。
「いきます…ウィンド!」
そこにアナシアが呪文を唱えると、彼女の指先から微風が出始め、煙がそれに乗って洞窟内へと流れ込んでいった。
「す…すいません、本来ならもう少し風力があるのですが…今日は…」
「いや、構わん。ちょうど良い風だ」
「アハハ!良かったね。アナシアさん」
「は…はい…」
なぜか顔を赤くしてリュウジュから目線を反らすアナシア。
彼女自身理由は分からないのだが、なぜかリュウジュをまともに見ていられないのだ。
(昨夜何かあったのでしょうか…?)
どうも原因はその辺りにあるのではないかとアナシアは思っていた。
(私ったら…酔った勢いでリュウジュさんに何か言ってしまったんじゃないかしら…ああ〜、もう!だからお酒なんて飲みたくなかったんです!!)
実際は何か言ったなどというレベルではないのだが…覚えていないという事は幸せな事である。

サラはエルフの戦士達に言った。
「みんな、今に煙にまかれたトロル共が飛び出して来る!準備は良いな!?」
「「「オーッ!!!!」」」
戦士達の掛け声の直後…
「ウゥ〜ッ!!?」
「グロロロロロ…ッ!!!」
洞窟の中から複数の不気味な唸り声がしたかと思うと、次から次へと両目を押さえて咳込みながらトロル達が出て来た。
「撃てーっ!!!!」
サラは自らも弓矢を構えて戦士達に号令した。
トロル達に矢の雨が降り注ぐ。
「たぁーっ!!!!」
ズバァッ
「グオォ〜ッ!!?」
「チクショ〜!!!頭痛てぇんだよクソ〜!!!」
ズシャアァッ
「ウグアァ〜ッ!!!!」
リュウジュとライア(もうヤケクソ)も大暴れ、エルフの矢が撃ちもらしたトロル達を次々と斬り捨てていく。
洞窟の中から出て来たのはトロル達ばかりではなかった。
「ゴホッ…ゴホッ…」
「た…助けてぇ…っ!!!」
数十人のエルフの女達もだった。
今までに襲われた里から浚われた女達だ。
皆裸で中にはトロル達に犯されていたのか、股から精液の流れ出ている者もいた。
「間違えて同朋達に矢を射るなよ!?」
言いながらサラは矢を放つ。
「グロオォーッ!!!?」
その矢は目の前で棍棒を振りかざしていたトロルの脳天にヒットした。
「…ったく、凄い数だねぇ!!単独行動が基本のトロルが良くこんな洞窟なんかにこんなに大勢いたもんだよ!!!」
斧を振り回しながらライアが言った。
「ライアさん!!あれ見て」
リュウジュは何かを見つけて指差して叫んだ。

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