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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 58

「私も初めは彼の死を受け入れられなかったが…」
しばしの沈黙の後、サラは言った。
「彼は樹を守るために死んだ…里を守るために死んだのだ。エルフの本分を果たして…」
サラは一息ついて話を続けた。
「今となっては私は彼の思いや決意が良く分かる。里の皆を守るためなら、私は自分の命など惜しくはない。むしろ大切なものを守るために命をも投げ出す事は戦士として…エルフとして誇りに思う」
「う〜ん…」
しかし、リュウジュはサラの言葉を素直に受け取れなかった。
「僕には分からないなぁ…確かに命がけで大切なものを守るのは素晴らしい事だと思うけど…」
「フフ…お前もいずれ分かる時が来る。さあ、もう戻ろう。今の我々に出来る事は明日の戦いに備えてゆっくり眠る事だ。特にお前の仲間は明日は使えそうにないからな」
「あはは…」
リュウジュは少し困ったように笑った。口に出しては言わなかったが、彼には何だかサラが死にたがっているように見えた。

その晩、リュウジュは不思議な夢を見た。
夢の中でリュウジュは一人の女性と一緒だった。二人とも何も身にまとっていない。
彼女はリュウジュを優しく抱きしめた。リュウジュは彼女の温かい腕の中で豊満な乳房に顔をうずめて甘えた。
そうしていると何とも言えない不思議な懐かしさが全身に満ち溢れ、リュウジュは彼女に全てを委ねて胸の中で眠った…。

「…う〜ん……んぁ?…あぁ…朝か…」
リュウジュは窓から差し込む朝日と鳥達の鳴き声で目覚めた。
「…夢だったんだなぁ…」
リュウジュは少し寂しそうにつぶやく。
不思議な夢だった。あの女性の顔ははっきりとは覚えていないが、なぜかとても懐かしく思えた。
思い出せないのだが、遠い昔に会った事があるような気がする。
「お母さん…だったのかなぁ…?」
リュウジュが物心ついた時には、既に母親はいなかった。
父親からは「お前が赤ん坊の頃に病気で死んだ」とだけ聞いていたが、思えば写真すら見た事が無かった。
その父親も家庭を顧みない仕事人間…リュウジュは肉親からの愛情をほとんど知らずに育った。
彼がライアやアナシアのような豊満で、ともすれば母性的な女性を好むのは、無意識の内に母親の面影を求めているからなのかも知れない。
リュウジュは夢の女性は母だったのではないかと思った。
赤ん坊の頃のわずかな記憶が、あのような夢を見させたのではないだろうか。
「他に考えられる原因は…」
そう言うとリュウジュは左右を見た。
「う〜ん…リュウジュのチ○ポぉ…グゥ…グゥ…」
「リュウジュさぁん…私を犯してくらはい〜…ムニャムニャ…」

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