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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 56


その晩、エルフの里ではリュウジュ達の歓迎のための宴会が開かれた。
「あーっはっはっはっはぁ…っ!!!!トロルだか何だか知らないけど、このライア様の手にかかりゃあ一捻りだよぉ!!!!」
「ライアさん!飲み過ぎです」
酔って悪ノリするライアをたしなめるアナシア。
エルフの酒は木の実を発酵させて造られた素朴な味わいだが旨かった。
「何だぁ?アナシア!お前全然呑んでないじゃないかぁ〜」
「あ…当たり前です!お酒は人間を堕落させる飲み物です!!」
「はあ!?ふざけるんじゃないよぉ!酒とセックス無しの人生なんて有り得ないね!なあ!みんなもそう思うだろ!!?」
「その通り!」
「良いぞ!!」
ライアがそう言うとエルフの男達からも賛同の声が上がった。
もっとも彼らはライアほど乱れてはいないようだったが…。
「…という訳でホラ!呑めー!!」
「い…嫌ぁ〜っ!!ウゥ!?…ゴク…ゴク…ゴク…」
調子に乗ったライアはアナシアの頭を押さえて、木の器に入った酒を無理矢理流し込んだ。
「アハハハハハ…!!どうだい?旨いだろう!?」
「……ヒック!」
強制一気飲みをさせられたアナシアはすぐに真っ赤になってしまった。日頃から呑んでいないのに加え、彼女はアルコールの回りが早いようだ。
彼女はライアにしなだれかかり、呂律の回らない口で何か言い出した。
「…なんれふかぁ〜…ライアひゃんなんてぇ…いっちゅもリュウジュしゃんとサカっちゃってぇ…まいばんみせちゅけりゃれりゅわらひのみにもなってくらはいよぉ〜…」
「ハハハ!何言ってんのかサッパリだよ〜!!」
「も〜!!わらひもおま○こしたいのぉ〜!!!リュウジュしゃんのオチ○チンほしいのぉ〜!!!!」
アナシアは子供が駄々をこねるように、シラフの彼女だったら即死するようなセリフを大声で叫んだ。

「ア…アナシアさん……お酒って恐いなぁ〜…」
長老の隣の上座から二人の様子を見ていたリュウジュは、清楚なアナシアの変貌ぶりに驚いていた。
「どうしたリュウジュ?お前も飲んでいないではないか?」
「サラさん…」
サラも少し酔っているようで、白い頬がわずかに赤味がかっている。それがリュウジュにはとても色っぽく見えた。
「僕も、あんまり強くなくて…」
そもそも彼はまだ中学生だったのだ。酒も飲んだ事は無い。今日も最初の一杯を飲んだだけで体が火照りだし、頭がボンヤリしてきたので慌てて止めた。
「少し風に当たって来ると良いだろう。サラ、リュウジュ殿を連れて行ってやりなさい」
「はい」
長老の気遣いで、リュウジュはサラに支えられながら宴の席を離れた。
「ああなっては取り返しがつかんからなぁ…」
長老は溜め息混じりにアナシアとライアの方を見た。
「アァ〜ン!!!リュウジュしゃぁ〜ん!!!!」
「ギャハハハハハ…!!!!」

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