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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 40

その一方で急速に芽生え始めた性への感心とリュウジュへの恋心は抑えきれず、彼女の心は激しく揺れ動いていた。
5人はそれぞれの気持ちを抱きながら朝食を食べた。

「ふぅ〜、ごちそうさん!それじゃあリュウジュ、そろそろ行こうか?」
「え…どこに行くの?ライアさん」
「お…お前なぁ…」
ライアはずっこけながら言った。
「聖都に決まってるだろう?そこが私達の目的地なんだから」
「そ…そうだったね。でもぉ…」
ヨランダとエレンの方にチラリと目をやるリュウジュ。彼はまだ二人と別れたくなかった。もう2〜3日ここに泊まって、この母娘に自分の精をタップリ注ぎ込んでやりたいと思っていた。
「リュウジュ、行っちゃうの!?」
エレンが泣きそうな顔でリュウジュに尋ねた。
「い…いやぁ…僕は…あ…あのさ、ライアさん!アナシアさん!僕もう少しここに滞在しても良いと思うんだけど…」
「何言ってんだい!?聖都までは3ヶ月もかかるんだよ?こんな所で足留め喰ってる暇は無いんだ。なぁ、アナシア?」
「へ…?あ!ええ。そ…そうですね…」
ボンヤリ考え事をしていたアナシアは急に振られて少し慌てたが、改めてリュウジュを見て言った。
「私もヨランダさんやエレンさんとお別れするのは辛いですが、旅に別れは付き物です。リュウジュさんは私を聖都に送ってくれると約束してくれましたよね?…一生のお別れという訳ではないのですから。またいつかきっと会えます」
「うん…」
アナシアに説得され、リュウジュも一応納得したようだった。
「リュウジュ!!行っちゃ駄目ぇ!!」
エレンは泣きながらリュウジュを抱き締めた。
「エ…エレンさん…!!」
「エレン!聞き分けなさい!!」
ヨランダはエレンを叱りつける。
「今までだって何人も旅の人をお泊めして、翌朝にはお別れして来たじゃない!」
「ただの旅人じゃないもん!!リュウジュは私にとって特別な人なの!!!お母さんだってそうでしょ!!?」
「そ…それは…っ!!」
ヨランダは何も言い返せなかった。

その時である。
「…なあ、何か家の外が騒がしく無いかい?」
ライアが言った。
確かに、ギャアギャアと無数の人々の叫び声と怒鳴り声が聞こえて来る。それは尋常ならざるものだった。
「キャーッ!!!い…家が燃えてます!!」
窓から外を見たアナシアが悲鳴を上げたので、残り四人も慌てて窓際に駆け寄った。何と向かいの家から火の手が上がっているではないか。
皆は急いで外に飛び出した。

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