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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 38

「私…どうやってこの部屋に戻って来たんでしょう?それとも昨夜の出来事はみんな夢…?」
しかし、あの時のヨランダの淫らな喘ぎ声はハッキリと思い出せる。夢とも思えないが…。
「う〜ん…ムニャムニャ…」
アナシアが考え込んでいると隣のライアが目覚めた。
「お…おはようございます、ライアさん」
「…んぁ?おはよぉ〜……って!!もう朝じゃないかぁ!!?しまったぁ!!!リュウジュぅ〜!!!!」
ライアは起きるなり大声で喚き散らしながらベッドから跳ね起きて部屋を出て行ってしまった。
「な…何なんですかあの人は…」
そう言いながらアナシアもベッドから下り、ライアの後を追った。
行き先は分かっている。リュウジュの所…ヨランダとエレンの寝室だ。

「やっぱり…」
母娘の寝室の扉は開け放たれ、その前にライアが両手を床についてくずおれている。
「リュウジュぅ…」
アナシアが寝室を覗くと、全裸の三人が一つのベッドで仲良く寝息を立てていた。リュウジュはヨランダとエレンの間で4つの豊満な乳房に挟まれ、幸せそうな寝顔を浮かべていた。
アナシアは入り口近くの廊下の床に、何か水をこぼした跡のような染みを見つけた。
それは彼女自身の淫水の跡だった。
(夢ではなかったんですね…)
アナシアは昨夜のリュウジュ達の激しい交わりと自分の痴態を思い出して真っ赤になった。
(神々よ…お許しください。私はもう清らかな心には戻れないかも知れません…)
神官としてあるべき理想の姿から次第にかけ離れていく自己に悩み苦しむアナシア。そこへ…
「あら、おはようございます。アナシアさん」
「ヨ…ヨヨ…ヨランダさん!!?お…おはようございます」
突然声をかけられ慌てふためくアナシア。
いつの間に目覚めてベッドから出て来たのか、目の前に寝間着を羽織ったヨランダが立っていた。
ヨランダは雌獣のように乱れ狂った昨晩とは打って変わって、母性に満ち溢れた清楚で貞淑な女性に戻っていた。
「昨夜は良くお休みになられましたか?」
彼女はアナシアが自分達の情事を覗いて自らを慰めていた事を知らない。
「え…ええ、まぁ…おかげ様で…」
アナシアが戸惑いつつも礼を述べると、ヨランダは床にくずおれていたライアを見付けた。
「あら、ライアさん!どうなさったんですか?そんな所で土下座なんかなさって…」
「どうなさったんですかぁ…だってぇ〜?」
ライアは小刻みに震えながらゆっくりと顔を上げた。なぜか涙目だ。
「この泥棒猫〜!!!昨日は三人でお楽しみだったんだろ!!?本当は私がリュウジュとするはずだったのにぃ〜!!!」
ライアは泣き出してしまった。
それは母娘にリュウジュを取られた悔しさよりも、眠ってしまった自分への怒りと情けなさから来るものであろう。

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