PiPi's World 投稿小説

淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 24
 26
の最後へ

淫蕩王伝 26

アナシアは泣き出したいような情けない気持ちで、気付かれないように二人の後をつけた。

「あれ!?アナシアさんがいない!!」
「本当だ!あの尼、またフラフラいなくなりやがって…!!」
馬車に戻ったリュウジュとライアが焦っていると、森の中からアナシアが現れ、コホンと咳払いして言った。
「…私ならここに居りますよ。ちょっとご不浄(トイレ)して来ただけです」
「なんだ…よく一人で行って帰って来れたね」
「すぐ側ですから。私だっていつも迷ってばかりではないんです。それより…」
上手くごまかしたアナシアは、聖職者としての責務を果たす事にした。
「お二人こそ、揃ってどちらにお出かけですか?まさか私の目を盗んで…み…みみ…淫らな行いを…していたのではないでしょうね?」
途中で先程の光景が思い出され、思わず口どもるアナシアだったが、何とか知らないフリを押し通した。
「い…いやぁ…その…僕らは…」
「私達も便所に行ってたんだよ」
焦るリュウジュ。だがライアは平然と答える。
「ふ…二人でですか?」
「そう!二人そろって腹壊しちゃったのさ」
「そのお言葉を証明出来ますか!?」
「なんだい、しつこいねぇ〜。よっぽど私達を疑いたいらしいね。まぁ、アンタが私とリュウジュが“淫らな行い”をしてる所を見たってんなら話は別だけど…?」
「え…えぇ!!?い…いやですよライアさん、な…何を仰るんですか!!!私がそんな覗きみたいな真似するはずが…あぁ!!いや、こ…これは別にアナタ方を覗き見していたという訳では…えぇ!!?な…何を言ってるんですか私は!!!?」
「知らないよ…」
急にしどろもどろになったアナシアを見たライアは彼女が自分達の情事を見ていた事を悟った。
だが別に追及する気も無いので、どうやってこの事態をまとめようかと考えていると、リュウジュの声がした。
「あぁ!二人とも、コレ見てコレ!!」
リュウジュはスープの入っていた鍋の中に何か見つけたようで、それを取り出して二人に見せた。
「あぁ!!ミダレダケじゃないか。どうして…!?」
「ど…どうやら紛れ込んでいたようですね…」
(((どうりで…)))
三人は今夜の異常な興奮の原因を突き止めたのであった。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す