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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 22

「あそこに生えてる真っ赤なキノコ…あれはミダレダケって言って超強力な媚薬なんだよ」
「え!?び…媚薬」
「そうさ、一口でも食べたら凄い事になっちゃうんだから!ウフフ…リュウジュ〜、今夜のために採っていかな〜い?」
ライアは急に色っぽい口調になり、リュウジュに体を寄せて来た。
リュウジュはゴクリと生唾を飲み込むが、慌てて拒否した。
「だ…ダメだよぉ!!そんなキノコいらない!」
「ちぇ〜、リュウジュったら…。どうせあの尼に気遣ってんだろ」
ライアはふてくされたように言った。
「そ…そんなんじゃないよ〜」
嘘である。リュウジュはアナシアに自分の痴態を見られたくなかった。きっと嫌われると思ったからだ。
「…あれ?そういえばアナシアさんは…?」
「あれ?さっきまでその辺でクズワラビ採ってたはずだけど…」
リュウジュとライアは顔を見合わせて叫んだ。
「「…はぐれた!?」」

「ウッ…ウゥ…ヒック…もう二度と出られないかと思いましたぁ〜」
半刻後、アナシアは発見された。彼女はなぜか森のかなり奥の方にいた。
「良いかい!?今度はぐれた時は絶対動くんじゃないよ!?アンタの場合、より深く迷うだけなんだから!!」
「はい…すみません…ヒック…」
「まあまあライアさん、無事に見つかった事だし…それじゃあ晩ご飯を作りましょうか。アナシアさん」
「は…はい!腕にヨリをかけて作らせていただきます」
リュウジュのフォローによって元気を取り戻したアナシアは、さっそく調理に取りかかった。

料理が得意だと自分で言っていただけの事はあった。アナシアは手際良く採ってきた材料であっという間にスープを作ってしまった。
「…美味い!」
「凄いよアナシアさん!プロの料理人みたいだね」
「そんな…喜んでもらえて嬉しいです」
かくして三人は楽しい食事のひと時を過ごした。
食後、近くの川に鍋と食器を洗いに行こうとしたアナシアをリュウジュとライアが制止し、三人は眠りについた。

「う〜ん…今夜は何だか寝苦しいですね…妙に体が火照って…あら?」
深夜、目が覚めたアナシアは辺りを見回して異変に気が付いた。
隣で寝ているはずのリュウジュとライアがいないのだ。
「おトイレでしょうか…でも二人揃って…?」
その時である。
…オォ…オォー…
「…?」
遠くから妙な声が聞こえた。

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