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淫蕩王伝
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝 15

「何で尼の護衛なんかしてやらなきゃならないんだよ!?」
「護衛というより“案内”だ」
職員は女神官に気を使いつつ丁寧かつ慇懃な口調で説明した。
「実はな、こちらのアナシアさんは神官をしておられるんだが…その…極度の方向オンチでいらっしゃる」
「なるほど…」
確かにこのギルドの建物から少し外に出ただけで、もう帰れなくなってしまうぐらいなのだから、それは相当なものなのであろう。
だがリュウジュは別の事を考えていた。
(この人アナシアさんっていうのかぁ…)
職員は話し続ける。
「そこでだ。アナシアさんは公用で聖都まで行かなきゃならないんだが、その道中の護衛をお前らに頼みたいんだよ。報酬は20万ヴィルだ」
「に…20万ヴィルだってぇ!!!?」
職員から報酬金額を聞いたライアは驚いて思わず立ち上がった。
腹に力が入ったのか、ブビッという音がして、また精液が漏れて来た。
「あの〜、ライアさん。20万ヴィルって凄いの…?」
「そりゃもう!!数年は遊んで暮らせるくらいの大金だよ!!」
「えぇ!そんなに…!?」
「どうだい?良い話だろう。ただし、依頼を引き受けたからには必ず彼女を無事に聖都まで送り届けてもらわなくちゃならない。でないとギルドの信用に関わるからね。だから中途半端なヤツには頼めなかったんだよ」
「わかりました!その依頼、受けます!」
リュウジュは力強く頷いた。もっとも、彼の心は依頼主がアナシアだと分かった時点で決まっていたのだが…。
ところが、女二人の方はそう簡単にはいかなかった。
「待ちな!私はまだ了承してないよ」
「私もです。こんな淫猥で野蛮な人達と旅に出ては道中何をされるか分かったものではありませんからね」
とにかく話をまとめないといけない。そう思ったリュウジュはライアを、職員はアナシアを説き伏せにかかった。
「ライアさん、良〜く考えてみてよ。アナシアさんを…聖都だっけ?そこまで連れて行くだけで大金が手にはいるんだよ?」
「アナシアさん、コイツらは信頼出来るヤツらですから…正直この二人を逃すと他に適任なヤツは居ませんよ?」
「分かった…やるよ!」
「ハァ…仕方ありませんね」
最初にライアが折れ、それを見たアナシアが諦めるように折れた。
ライアはアナシアに言った。
「前金で10万ヴィル、無事聖都に着いたら20万ヴィルだ」
「増えてるじゃありませんか!あいにく今はお金の持ち合わせがありません…。それに半分だけ持ち逃げ…なんて事も有り得ますからね。無事に聖都に着いた時点で20万ヴィル全額お支払いいたします」
「そっちこそ信用出来るのかい?支払い時になって出し惜しみしたり値切りしたりしないだろうね?」

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