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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 8


僕の思い人、西寺春菜。形式的にやはり僕は彼女を選ぶべきである。
春菜ちゃん1人に告白されていたなら、がちがちに震えながらも即座に
返答しただろう。彼女となら2人のペースでしっかりと恋路を歩めそうだ。

ルンは確かに何かと僕にちょっかいを出し、気を引こうとしてきた。
けれどまさか彼女が本当に僕に恋をしている?まさか、冗談だろ?
彼女は先日週刊誌に若手俳優とのお泊まりデートを報じられてもいた。
けど仮に本気で僕を求めていたとして、彼女との生活は刺激に満ち、
僕がまだ知らない世界をぐいぐい見いだしてくれるだろう。わくわくしてしまう。

恭子はわからない。ずっと嫌われているものだと思っていた。
一度も会話した事すらなかったのだ。彼女は役者だし、この茶番を演じているだけでは…
とはいえ僕のほうは映画の中の恭子を良く知っている。
若いアイドルが熱のない芝居で主役を張るような映画ばかりがヒットする、
そんな胸くそ悪い時代で唯一秀でた表現力。どんな役でも、彼女が演じれば目を引いた。
1ファンである僕が、素の彼女を独占する…好奇心にかられてしまう。

そして桃か。彼女は何か企てているように感じる。
そんな後輩にひょいひょい踊らされたくはない!と強がる自分、
いっそ彼女の手中で転がされたい…という誘惑を絶てない自分がせめぎあう。
だが桃は決して悪い子ではない。人を傷つけたり不真面目にものを考えたりはしない。

「ふう…」
結局、僕ひとりで悩んでいてもすぐに答えは出そうもない。
ひとまず風呂ででものんびりと浸かって休もう。
「ただいまー」
「あ、おかえり雄斗」
蜜柑は洗濯籠を抱えて廊下を横切る。
妹の隆起蜜柑(りゅうきみかん)。同じ学園の小等部6年生である。
僕らの両親はそれぞれの仕事が込み入っており、家に帰る日は少ない。
蜜柑は子どもの頃から(今も子どもだが)そんな生活に慣れており、自然とてきぱき家事をこなす出来た妹だ。黒々した髪は細く、頭の上にちょこんと結ったポニーテールがまだあどけない少女を醸し出す。
「もうご飯にしちゃう?」
「いや、先に風呂入るわー」
鞄を自室に置き、風呂へ。ああまだ股間にカス付いてる…今日の出来事は現実か。
浴槽でくつろいでいるといつしか昼間の淫行の記憶が蘇る。
「やっぱりハーレムは最高だなあ…でもこのままずるずると関係を濁すのも
 なんだか保険をかけてるみたいだし、みんなの想いを考えると悪いよなあ」
「私はそうは思いませんよ?」
そこには…一糸まとわぬ姿の桃が立っている。
「桃…!お前っ何入って来て…!」
「しーっ」
楽しそうにはにかみ指で「静かに」と合図する桃。

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