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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 99

 神村は俺の胸をじっと見ている。気のせいか、神村の息が荒い。
 俺は恐る恐る聞いてみた。

「あ、あの、神村さん。なんでお…私の胸を見ているんですか?」
「……けしからん。実にけしからん」
「えっ?」

 神村はポツリとつぶやくと、いきなり俺の胸をわしづかみにした。

「ひゃうっ!」
「なんて大きいんだ。それにこの柔らかさ、弾力。なんて素晴らしくて、けしからん。
 けしからんぞぉ、この乳はぁっ!」

 神村。お前はおっぱいハンターか!?
 神村は俺の胸を制服ごしにいやらしく揉みしだく。
 あまりにも気持ちよくて、頭がボーっとしてくる。このままではイッてしまう。

「か…神村さん。やめて…下さい。わ、私、もう…イッちゃいそう」
「へぇ。雅ちゃんは感じやすいんだね。
 いいよ。イキなよ。
 乳だけで、派手にイキたまえっ!」
「ちょっとやめなさい。雅ちゃんが嫌がっているでしょ!」

 頭を殴る生々しい音がして、俺は我に返った。神村は裕美に殴られた頭を押さえていた。
 ……助かった。俺は心から思った。

「…ううっ、痛いじゃないか。暴力で解決は感心しないぞぉ……」
「あんたが悪いっ!! さぁ、早く行くわよ。ただでさえ、時間ギリギリなんだから」

 誰かが走ってくる。
 森崎だ。

「おい! そこでボーっとしてないで早く入れ! ぶつかるぞ!」
「森崎ぃ! お前の水着は何だぁ!」
「白と黒のワンピース!」

 神村と森崎の大声が飛び交う。
 …森崎って、意外とシンプルな水着を持って来たんだなぁ。俺もそういうのが良かったなぁ……
 勢いづいたまま、俺たち4人はプールの更衣室になだれ込んだ。


  *  *  *

女子更衣室。それは男子禁制の花園。
パラダイス、未知の領域、桃源郷、はたまた…etc
男だったら絶対入れない聖域に俺は足を踏み入れ…


…ズサササーーー!!


森崎に後ろから押されるようにして、中に入った俺はそのままの勢いで床に倒れてしまう。
野球でいうスライディングの要領だったが、幸いケガはなかった。

「いたた…へっ?」

頭を抑え、見上げるようにしてみると
驚いた表情の女どもが俺を見ていたのだ。
「桐生さん…大丈夫?」

「いま、思いっきり倒れなかった?」

「ケガはない?」

口々に心配の声。俺は視線を下にすると「いっ!?」っと素っ頓狂な声を上げてしまう。
女どもがタオルを体を巻いて水着に着替えようとしていたのだ。
あまりの光景に鼻血が出そうになり、思わず口元を両手で覆った。

「何やっているのよ雅。さっさと立ち上がりなさい。後がつっかえているんだからね」

怒った裕美の声が聞こえる。

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