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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 86

「み、雅……?そ、そんな、そんな。い、いやぁあああああーーーー!!」

 裕美さんが悲鳴を上げる。
 彼女の目に映っていたのは、全裸でお互いが抱き合っているふたりの姿だったのだ。

「ちゅぷ…おやおや。皆さんお揃いで」

 私達を見るなり、雅章君に覆い被さっていた女が言う。
 頬にかかる長い髪を払い、口元をニヤリと綻ばしていた。

 ものすごい妖気だ。離れていてもびりびりと体に強く感じるのは、あの女がかなりの妖力を
持っている証拠。かなり高位の魔物のようね。

「ふうん。私の結界を破るなんて流石よね。でも彼を助けに来たのなら手遅れよ。この通りにね。
あは、こらこら、雅章クンったらおねだりなんかしてぇ。しょうがない子ねぇ」

 雅章君が女の足元に縋って懇願している。
 あれって……女に操られているんじゃないわ。彼自身が求めているのよ。
「いやぁ、幻姫ぃ。止めないでぇ。あたし、我慢できないのぉ。ああん…オトコが欲しいのぉ
あっ、ああああっ、あんっ、お○んぽ欲しいのぉ。ああ…ああ…」

 欲情した牝の表情で男を求めている雅章君。…なんて事を。

「くっ…雅章君……」

 私は臍を噛んだ。雅章君、とうとう目覚めてしまったの?
 あの恐ろしい魔獣を甦らせる力に。

 あまりのショックだったのか、裕美さんは崩れるように床に蹲ってしまう。
 私は裕美さんの肩を擦りながら、魔物を睨む。
「魔物め。雅ちゃんから離れなさい!!うく…はあうっ……んんっ……」

 私は御札を持って構えるが、急に下半身が疼いて膝を落す。
 呼吸が艶めかしい喘ぎに代わり、顔が紅潮してきた。
 なんて事を。こんな時に……

「あらあら。あなたって大分無理しているようだけど、体は正直のようね。あなたもお○んぽが欲しくてたまらないんじゃないの?」
「なっ!?そ、そんな事はない…くふぅっ……あっああ…」

 強がっているけど、私の体はさっきよりも疼きが増していた。
 このまま我慢しないと……。で、でも…あそこをいじりたい。…だ、だめぇ。
 股間にぬめり気を感じ、尖った乳首が服の生地を擦るたびに、私は甘い声を上げそうになる。
 目の前にいる雅章君の…彼の持つ封印の巫女の魂に強く共鳴しているのか、私も体が
火照ってしまっていたのだ。このままだと私まで…。
 
 何とか手に持った御札に念じているが、無理に前へ出ようとした時、横に居た森崎君の手が
静止する。

「ミヤビさん、そんな状態じゃ戦うのは無理だ。ここは俺に任せてくれないか?」
「も、森崎君…でも…」

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