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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 8

「・・だ・・い・・う・・?」

なんか声が聞こえる…

「だ・・じょ・・ぶ?」

誰だ?
なんだか良く聞き慣れた声のような…

「ねぇ!大丈夫!?」

俺が目を開けるとそこには

「良かったぁ〜気がついた」

良く見慣れた裕美の顔があった
どうやら俺に声をかけ続けていたらしい

「びっくりしたよ。ドア開けるなり倒れてるんだもん」

そうか全部夢だったのか
アハハ…全く変な夢だよな…俺が女になるなんてそんなこと…

「ん…ありがとうな。裕美」

俺がお礼を言うと

「え……何で私の名前知ってるの?」

裕美が驚いた顔をした
「何言ってん……ってええっ!?」

声を出しているうちに気づく。声がいつもより高い
ま、まさか……
いやな予感がし俺は鏡を見ると、さっき夢の中で見た女の子が写っていた
そして、右手をあげてみると鏡の娘は俺から見て同じ方の腕をあげた

「マ、マジかよ……」

夢じゃなかったのか……


呆然となった俺は辺りを見回す。

めちゃくちゃになって、保健室の壁に立てかけられている扉。

鏡に映る女の子なった俺。

それらが、気絶する前に起こった事が事実だと示していた。


…やっぱり、夢じゃないんだ。


ふぅーと溜息をつきながら俺は、目線を下げる。
ぶかぶかになったシャツを押し上げる二つの柔らかい物体。
ズボンはいつの間にか脱げていたらしく、下がどうなったのかを確認したいけど…
……でっかい胸が邪魔。

仕方ないので手をやり、腰周りをぺたぺた触る。
げっ、思った以上に細い。トランクスもぶかぶかじゃんか。
股間にも手をやる。いつもと違う頼りのない感触が返ってくる。

……お、俺のアレが……ねぇええええ!!


しげしげ?と自分の体を確認している俺に、裕美が覗き込んでくる。

「あの〜あなた、本当に大丈夫なの?」

不思議そうな表情で、俺の顔を見る。

「あ、う、うん…」
「よかった。それより、あなた、どうして私の名前を知っているの?雅章と何かあるの?」
「そ、それは…」

裕美は、俺の両肩に手を置き、不安そうな表情をしている。だけど目は真剣だ。
俺は恐る恐る口を開いた。

「裕美、聞いてくれるか?信じてもらえないかもしれないけど…俺が雅章なんだ」

「嘘、何かの冗談でしょ?雅章は男よ。あなたは女の子じゃないの」

疑いの眼差し。裕美の視線が心に突き刺さる。

「嘘じゃない。急にこんな姿になっちまって……ううっ…」

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