PiPi's World 投稿小説

勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

の最初へ
 60
 62
の最後へ

勾玉キッス☆ 62


「ねぇ雅章、次は体育だけど大丈夫なの?」

弁当を食べていた俺に、裕美が声を掛けてくる。
俺は大好きな卵焼きを頬張りながら、裕美の方へ顔を向けた。

「もぐもぐ…体育か…」

男の時は、遠くから女子の授業を見ていたいたけどな。
よく誠と女子の体操着なんかの雑談でもしていたっけ……

そうそう。誠には、まだ俺が女になっている事を言ってなかったな。
授業中、チラチラと見ていたけど、あいつ、時折溜息をついていたっけ。
うーん…どうしようかな…
「もぉ、聞いているの!?体育は大丈夫なわけ?」
「あ…う、うん、体育ね…げ!?」

そ、そう言えば、うちの学校の体操着はブルマ着用じゃんか。
あのぴちぴちとケツにつく真っ赤なやつを俺が履くのかよ。

「そ、そうだな。俺、女子の体操着は持ってないし…今日は見学かな?」
「ふーん。そうなんだぁ♪」

な、なんだよ裕美?その嬉しそうな顔は。
こういう時の裕美の笑顔って、ロクな事がないんだ。
「ふふっ、だーいじょうぶ。今日の体育は、室内プールで授業なんだ。
あたし、麗華さんに頼まれて雅の水着持って来たからね。一緒に着換えようよ」
「マジーー!?」

麗華姉ぇ、余計な事を…トホホ…

神城高校では、校舎の西側に体育館兼室内プールが整備されている。
秋ごろから温水プールになるので、1年中水泳ができる。
しかも授業に差し支えない限り水着は、各自自由なのだ(前理事長の指示らしい)
女子の授業中、男子は外のグランドでの体育なので、室内プールは見れない。
それに外部からの盗撮もできないので、女の子達は思い思いの水着が着れ
さながら水着のファッションショーというのが、俺達男子の間での噂になっていた。
まさに男にとって憧れのパラダイスと言っていいだろう。
でもまさか、俺が女の子としてそこに行くとは…トホホ…

「じゃーん。これが雅の水着だからね」
裕美から水着の入った袋を渡される。
中には、カラフルなセパレーツの水着や黒の…げっ!?
際どいマイクロビキニじゃないか。
中身を見た俺は、すぐに袋を裕美に返す。

「やだよ。俺、こんな派手な水着なんか着れないよ」
「もぉ、勿体無い。雅はスタイルいいんだから贅沢言わないの」

SNSでこの小説を紹介

性転換/フタナリの他のリレー小説

こちらから小説を探す