勾玉キッス☆ 47
〜幸サイド〜(ここだけは第三者視点で)
「あーちょっと強引だったかな…でも、ふふっ、真っ赤になっちゃって可愛いかったな〜雅ちゃんか…覚えとこうっ♪」
置いていかれた幸はそうつぶやくと笑いながらすたこらと去って行った
結局、ここに何をしに来たのか不明のままである(本人も忘れている可能性大)
〜雅サイド〜(ここから雅視点に戻します)
「はぁはぁはぁっ!」
神村からなんとか離れた俺は玄関先に座りこんでしまった
元々、汗を吸い込んでいた服が更に濡れていた
「うっわ〜べとべとだ。風呂を沸かすか…」
俺は立ちあがり風呂場に行って火をつけた
「これでよしと…少し待つか…」
居間に戻りタイマーをつける
しばらく汗で気持ち悪いがしかたないだろう
そして、約20分後……タイマーが鳴り風呂の火を止めて湯加減を計る
「よし、ちょうどいい感じだな」
俺は脱衣所に戻り服を脱いだ。まぁ、ブラとか外すのは全然慣れないので手間取った
つーか、こんなの絶対慣れたくないな……
そして、風呂場にて湯で軽く体を流して湯船につかる
長い髪はアップにしてピンで留めている。
これは、お湯につかないようにしているのだが、鬱陶しさは変わらないな。
「ふぅ…」
湯船の中では、思いっきり長い脚を伸ばす。
水面では、ぷかぷかと白い双丘が浮かび、ピンクの先端がツンと顔を出している。
グラビアアイドルでもめったにお目にかからない美巨乳。
思わず両手で包んでみる。
「うーん、でかいなー」
雑誌でしか見てないけど、円錐形だし均整もとれた理想なおっ○い。
それが、俺の胸に付いているとはな。
「はぁ…やっぱ女になっちまったか」
そう言えば、男だった時よりも浴槽が広く感じる。
体が一回り小さくなったせいだろう。
「それにしても、今日は色々あったなー」
裕樹や誠の事、遊園地での出来事、そして…神村の事。
そういえば、裕樹のやつ、あれからどうしたんだろ。
やっぱ俺が女になった事がショックだったんだろうな…
「学校に行ったら、みんなに何て言おうか…」
つうか、俺、女の子として学校に通うのかよ。
そうなると、女子が身につけているミニスカートなんか履いて…
「ぐぁ〜!!やっぱやだよー!!」
思わず頭をかかえていると、
『ただいま〜あれ?雅ちゃーん、お風呂なの?』
脱衣所の方から声がした。
麗華姉ぇが帰ってきたようだ。
「あ、う、うん、おかえり。俺、もうちょっとで上がるから入らないでくれよ」
『そうなんだー。声がしたから…ちぇっ、一緒に入ろうかと思ったのにぃ』