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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 46

神村 幸(かみむら さち)
クラスメイトで、3ヶ月前に転校してきた女の子。
長身でボーイッシュな性格から、コウって呼ばれている。
クラスでは、裕美に次いでけっこう人気が高い。

「…お、お前、なんでこんな所にいるわけ?」

俺の言葉に神村は、不思議そうな表情で見ている。

「…あれ?キミは前にボクに会った事があるのかな?」

やばい。ついいつもの口調で言ってしまった。
そうだった。今の俺は、女になっているんだっけ。

「あ…いや、そ、その…」
「ふーん。初めて見る顔だな。キミは、ボクに会うのは初めてだよね」
「は、はい。すみません、つい」

俺は動揺しつつ、神村の横を通りすぎようとした。

「でもキミって、どっかで会った気がするけどなー」

後ろから言われ、一瞬ドキッとする。
げげっ。ちょっとマズイですよ、これ。

「そ、そうなんですか?あは、あはは人違いですよ」
「そう。…キミは、ここの家の人かい?たしかここは、桐生の家で…」

うわぁ。俺が雅章だからって言えないし。
額から汗が頬を伝って落ちていくのがわかる。
…まずい。

「あ、そ、その俺は、え、えーとぉ」
「わかった。キミは、桐生の妹さんでしょ?」
「へっ?」
慌てていた俺は、思わず素っとん狂な声を上げる。
コイツ、何でそう思うかな。んっ?まてよ、これって…
急に閃いた俺は、少々ぎこちないお辞儀をはじめた。

「そ、そうです。お、わ、私は、双子の妹の…み、雅…です。兄が、お、お世話になって…いる方ですよね?」
「うん。あいつとはクラスメイトなんだ」
「そうですか。昨日この街に来たばかりで…ごめんなさい」
「いや、いいんだ。ボクも急に来たわけだし」

納得したか。ホッと胸を撫で下ろす。
暫らく神村はジロジロと俺を見ていたが、何を思っていたのか、急に近づいてきた。

「ふうん、桐生の妹…ねぇ」

前は俺よりも低かったのに、今はコウの方が背が高い。
そのため、俺はコウを見上げてしまう。

「キミってすごく可愛いんだね。うふ、ボク好みだよ」
「あっ…ちょ、ちょっと…」

止めるのも聞かず、神村はギュっと両手で俺を抱き寄せた。
「本当にかわいい…食べちゃいたいくらい…」

「(か、神村ってそっち系なのか?)」

俺の頭にふとそんな考えが浮かぶ

「いや、離してください…」

そんな俺の言葉にも神村は耳を貸さず離さない

「いいじゃん女の子同士でも…君が可愛すぎなんだもん。」

いや、俺は本当は男で…!今はたまたま女なんだが……
俺の頭の中はひたすらぐるぐる回っており

「し、失礼しますっ!!」

そして頭の中が真っ白になり俺は神村から離れ家の中に駆け込んだ

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