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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 37

「きっと、気のせいよ。それじゃ食事に行きましょうか!」

「うわっ!」

そう言って裕美は俺の手をひっぱってった
公園を横切るとバス停が見えてくる。
そこからバスに乗り、6つくらいバス停を抜ければ、人々の喧騒が支配する繁華街。
空間把握能力が下がっている所為か、人込みに辟易しながら進む。

「雅、そんなに離れたら迷子になるよ」

「そんな事を言ってもなぁ」

人が多いんだから、と心の中で文句言いながら裕美についていく。
それにしてもさっきから視線が痛い。
すれ違う男どもが、振り向いて俺をジロジロ見ているからだ。
見ている連中は…なんというか、その…顔を赤らめているっていうか…。
さらに周囲の男どもの会話が耳に入ってきた。
「おい、あの娘、すっげえ可愛くねぇ?」
「おぉ、レベル高いよなぁ」
「凄く綺麗…モデルかしら?」
あの娘、可愛い、レベル高い……とほほ。
歩きながら思わず溜息が出る。
女になった自分が、こんなにも人目を引くことになってしまうとは…。

「あの娘、胸でけーな」
「ああ、スタイルもいいしな。おい、お前、声をかけてみなよ」
「えー?マジかよ」

お前らに声をかけられったってついて行かねぇよ。
それにしても胸元でたゆんたゆんと揺れる胸…バスト……おっぱい………。
「はぁあ…」
ジャケットで隠しているとはいえノーブラだから、たしかに目立つよな。
思わず立ち止まった目の前にショーウィンドがあった。
そこに写っていたのは、ボーイッシュな服装をした美少女。
可愛らしい顔立ちを少し歪めて溜息をついていた。
まぁ、確かに可愛いよな……
って、自分に見惚れてどうすんだよ!!

そんな葛藤を抱えつつ前を見ると

「ん…あ、あれ、裕美は?」

いつの間にか裕美の姿が見えなくなっていた周囲を見回すが姿は見えない

やべ…はぐれたか?

「ねぇ、君、今一人?」

裕美がいなくなって戸惑っていると突然、男から声がかけられた

ナンパかよ…勘弁してくれ……
構ってるヒマはないな…早く裕美を捜さないと…

「すみません。急いでいるんで…」

そう言って、男の横を通り過ぎようとすると

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