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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 33

「ちょ、ちょっと・・・くぅん」
「ふうん。女の子の雅章君って結構敏感なんだ。」

眼鏡を指で押し上げ、にやりと口元を綻ばす清美さん。やばい。
むにむにと次第に手の動きが厭らしくなってくる。

「き、清美さん…やめて…はふ…」
「ほらほら、動いては駄目よ。ふむふむ…ニセモノじゃないようね」

清美さんは、俺を抱き寄せるようにしてすすーっと胸や股間を撫でている。
俺は身を捩って抵抗したが、微妙なタッチで触られるのでだんだんと体が熱くなってきた。
「はう…ぁあ…」
「うふっ…ここはどうかな?」

清美さんはゆっくりとジャケットの内側に手を入れ、Tシャツ越しに俺のバストを揉み始めた。もう片方の手がジーンズの中に入った時…

「もぉーー!!お母さんったら!!」

裕美が強引に止めに入って、体を引き剥がしてくれた。
俺は立っている事が出来なくなり、その場でぺタっと女の子座りしてしまう。

「ちぇっ。いいところだったのにぃ」
「もぉ〜!!お母さんは可愛い子を見るといつもこうなんだから」
「ゴホン。だってぇ、医者としての確認じゃないの。裕美ちゃんったら大袈裟よ」
「その割りには、楽しそうだったけど?」

腕を組んだまま、裕美は清美さんを睨む。さすがに手をボキッボキッと鳴らすと・・・

「ま、まぁいいわ。今度ゆっくりと見させてもらうから。雅章君、またね〜♪」

そう言って、清美さんは手をひらひらさせながら奥の診察室に行ってしまった。
 
「もうぉ…お母さんったら油断も隙もありゃしないわ、雅ちゃんゴメンね」
「いいよ、何時もの事だから」

そう清美さんに身体を触られるのは毎度の事なのだ。
元々女顔だった俺は裕美の家に来る度に『可愛い〜ぃ雅章く〜ん』と言ってはスキンシップと称して俺の身体を触るのだ。
もっともあれだけしつこいのは初めてだが…
そして俺は裕美の一言も気になって注意した。
「裕美…“雅ちゃん”は止めてくれ……せめて“ちゃん”は取ってくれ」


そして俺は裕美が着替えるのを待っていると玄関の扉が開いた。
 
「母さんただいま…姉ちゃん帰って来ている?」

裕美の弟、裕樹が帰って来たのだ。
どうやら剣道部の朝練から戻って来たのだろう。
裕樹は学力こそ普通だが容姿淡麗で性格も良くスポーツ万能で剣道部では一年生にして主力として活躍しており男女共に人気がある。
ちなみに剣道部のエースは誠だったりする。

裕樹は颯爽と階段を上がってゆくと廊下で俺と裕美にバッタリ会ったのだ。

「裕樹お帰りなさい」
「うっ…うん…」
「どうしたの裕樹?」

裕樹は立ち止まって俺を見るなり落ち着かなくうつ向いてしまった。

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